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Scat Back

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 相手ディフェンスバック(*1)がパスを警戒すれば思い切って前に出てくることが出来ず、俺のランは今まで以上に生きる、そして俺のランを警戒すればディフェンスバックの背後は大きく開いてしまい、東山と栗田のホットラインが生きる、ランとパスは相乗効果を生むのだ。

 本気で優勝が狙える。
 そして1部リーグへの昇格も……。
 それが俺と栗田の共通認識だった。

 俺たち3年生は昇格しても1部でプレーすることはないが、1部リーグと言う言葉は俺たちを衝き動かすのに充分な力を持っていた……。




注釈
*1)コーナーバック、セイフティと言った、後方を守るポジションの総称。
通常パス攻撃に備えますが、ラン攻撃と見切った場合、予測した場合は前方に上がって来てランストップに当たります。

作品名:Scat Back 作家名:ST