過ぎゆく日々
世のため人のため
世のため人のため――
若い頃は気にも止めない、いや、気恥ずかしくさえ感じたこのフレーズ。
未熟さゆえに、自分がいかに社会の恩恵に預かり、おかげで日常が成り立っているかなどと考えもしなかった。
歳を重ね、社会の仕組みを理解するようになったが、それでも感謝の思いは日々の暮らしに消えていった。
それが今回のコロナ禍で、一気に目を覚まされることになった。そう、懸命に社会を支える人たちを目の当たりにしたからだ。医療従事者、介護関係者等多くの人たちの犠牲的献身あっての日々が続いている。
どうしたら、その人たちに報いられるか。
目には見えない感謝の思いが伝わるよう、せめて働きやすい環境作り、そして十分な報酬を捧げることはできないだろうか。
時の権力者の方々には、ぜひこのような思いをくんでいただきたい。
2020.12.12