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過ぎゆく日々

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大谷ロス


 メジャーリーグのレギュラーシーズンが終わった。そしてポストシーズンが始まり、勝ち残ったチームの白熱した試合がまだまだ続いている。しかし残念ながら、我らが大谷選手のエンゼルスは蚊帳の外。
 
 毎日のようにBS放送にかじりついていた日常がガラッと変わった。どのスポーツでもシーズンが終わればそうなるが、昨年と今年の大谷選手の桁外れの記録ラッシュは、毎日をワクワクさせてくれた分、それがもうないという喪失感も大きい。あの雄姿、あの笑顔が半年近く見られなくなるというのは、何とも淋しい限りだ。
 昨年は、偉人であるベーブルースの記録と競い合う二刀流、そして今年は、規定投球回数と規定打席数のW規定達成というメジャー初の快挙等々。
 野球にすべてを費やしてきた大谷選手の夢が叶った、いやこれからもさらなる輝きを放つことだろう。そして、来春にはWBC、さらにシーズンが始まれば、また私たちを大いに楽しませてくれるに違いない。
 
 余談だが、お嫁さんはどうなんだろう? 「結婚して」というメッセージを掲げる女性をスタンドで見かけるが、確かに女性たちにとって大谷選手を射止めれば、現代のシンデレラだ。姿よし、人柄よし、超超一流のスポーツ選手でありもはや伝説の英雄的存在。
 それだけに世間の目も厳しくなるのは想像に難くない。あの大谷選手に見合うだけの女性であるか? もし一般女性であったら、生い立ちからすべて調べ上げられそうだ。
 ガラスの靴は美しくあるが一方で壊れやすい脆さがある。羨まれる陰で大きな苦労がつきまとうのではないだろうか。イチロー選手や松坂投手のように早く家庭を持っていればよかったのだろうが、野球一筋に打ち込んでここまできた大谷選手らしいと言えるだろう。
 
 しばらくはジャッジ選手とのMVP争いに世間は注目するだろうが、大谷選手本人はもっと先を見据えて準備に取りかかっていることだろう。
 来春が、今から待ち遠しい。



                2022.10.12


作品名:過ぎゆく日々 作家名:鏡湖