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田舎の工場での奇想天外な出来事

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 第12話:納品先の工場倒産2
 彼とは、特に親しくしていたので食べたものが、
喉を通らない程、辛かった。
 生まれつき、嘘と人参は、大嫌いな北島としては、
まさに断腸の思いであった。
 こんな不条理な事って、あるのか、みんなに、
本当の事を言いたい衝動に、駆られるのであっった。
 30分位で食べて、さっさと、弊社の製品を、大型トラックに、
二時間かけて全て載せて出発したのであった。
 途中で工場長に、報告をする事になっていたのだが、
 どうしても話す気になれず、車に酔って、吐いているから、
電話できないという事で、運転手の人に、
代わって、電話してもらった。
 帰り道では、みんな、無言で暗い顔をしていたのであった。
 明日は、我が身という感じが、してならなかったのであろう。
 帰って翌日を迎えて、やはり、その会社は事前の情報通り倒産した。
 その日は納品業者のトラックが列をなしてやって来たそうであった。
 その情報を、いち早く知った理由を、探ってみると、
その倒産した会社と、弊社は、同じ大手銀行と取引している
事が判明したのである。
 銀行としては、弊社まで、その会社の為に、連鎖倒産しては
困るので、そっと前もって、負債をかぶらない様に、
教えてくれたのが、真相の様であった。
 銀行って、裏の顔は、きったねー、単なる、高利貸しと、
同じじゃないかと、心の中でつぶやく、北島であった。