詩⑮
この手には何があるだろう
問われても何も言えないまま
脳が鉛に変わる瞬間
僕は飛び込みたくなるんだ
水しぶき上げて落ちる涙
空いた手で救い上げる
心の一部に違いないそれ
勝手に明ける夜に
勝手に迎える朝が
騒々しく思うんだ
この手に渇いた心抱えてると
問われれば泣いて答えるだろう
流れる血潮に後押しされて
僕は少し我儘になってしまう
水しぶき上げて落ちる涙
空いた手で救い上げる
心の一部に違いないそれ
「お前が大切なんだ」
声詰まらせて 僕を包む
幼いままでいる心を
勝手に明ける夜と
勝手に迎える朝に
微笑んでゆきたい