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股野 特大
股野 特大
novelistID. 38476
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ケンジとマサコ

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彼の指定してきた場所は有名なホテルのスカイレストランだった。
今時、高い場所が好きって言ったって、あまりにもノーマル、芸無し野郎だ。
品格高し・・は苦手である。
「よかったら、そこでなく、このレストランがいいわ」と図々しく返信した。
「了解!君が望むとこならどこでも^^」ニコちゃんマークが気持ち悪い。

やるためには。。。少々のことは惜しまない。
むしろ指定してきてくれたことで責任感はない。
最後にベッド・インできれば・・・が彼の本音だろう。


で、本番、、、いや、本題。
私と彼はネットを飛び出し会うことになった。これを「オフで会う」という。

出会った彼は、、、まあまあ、いい男だった(ニヤリッ^^)
やさ男でちゃんと爪も短く切っていた。
しかし、しかし。。。。シモネタが多い。

どこがロマンチストだっ?!

でも、まあ話が面白いから許そう・・・。
私もシモネタは大変!好きだ。

いろんなことを話し、愛想笑いもしたし、彼のつまらないとこもあるけど、すっ飛ばそう。
見知らぬ男と女が出会い、どうなってベッド・インしたかが面白い。
中途半端なロマンチックより、ベッドの中でどうなったかのほうが面白い。。。はずだ(笑)

万札を2枚ほどレジに出してた彼は、元を取ろうとドアを出るなり迫ってきた。
「さぁ、お腹いっぱいだしラブホに行こう!」

全然、ロマンチックじゃない。
「やるだけの男かいっ!?」声には出さなかった。

私は時計を見て言った。
「もう一軒、行きたいBARがあるんだけど、いい?」
女の「いい?」に男は否定できない。
少々遠回りで不満だろうけど、私のやる気スイッチはお酒をたらふく飲まないと入らないようになっている。
「君って、お酒強いんだね」
「あら、普通じゃない?あなたはもう、、いっぱいいっぱい?」
「いや、まだまだ。平気平気。おっぱいおっぱい」
昭和男のダジャレはどうも苦手だ。

そして、BARカウンターの下でバーテンダーにわからないように彼は私の太腿を撫でてきた。
ちょっといやらしいけど、、、まあ、いいか。。。
私はそこで3杯目のカクテルを飲んだ。
やる気スイッチが入ってきた(失礼!)
彼は大胆にも、もぞもぞと私のスカートの中に手を入れ秘密の三角地帯を撫でる。
嫌いじゃないから、、、まぁ、いいか。。。


いつも、私はこうなのである。
お酒は男との橋渡し役である。

私だってエッチ。。。まだまだ。。。したい。。。やれる。

こんな私の気持ちなんてどうでもいいか?
「さぁ~、どうしたんだそれから」がそっちの本音だろう。。。

彼はあらかじめ、ホテルは決めてたようだ。
BARでまた万札を1枚出すと、私に逃げられないように、すぐタクシーに押し込んだ。
そして気のきいた会話をするでもなく、恥ずかしぶってる私の演技も見ず、一直線に運転手と一緒にホテルへ直行した。

ここはどこ?
私は誰?

(私は私だ・・・)

少しドキドキしながら、とうとうここまで来たか・・・私も大胆だな。。と思った。
彼だって心臓バクバクだろう。
初めて会った女とホテル・・・きっと、アソコはもう立ってるはずだ(いやん!)

以外にも部屋のドアを開けると彼は紳士になった。
「何か、飲む?」さっきより、優しい言葉使いだ。
「洋服が皺になるから・・」と、私のジャケットを脱がしクローゼットにかけてくれた。
「疲れたんじゃない?マッサージしてあげようか?」

なんだ、ここからが彼の腕の見せどころか・・・。
やさしいじゃないか。。。。
まあ、その慣れた手つき所作は、どこででも誰とでもやってたんだろ。
少し意地悪したくなった。




作品名:ケンジとマサコ 作家名:股野 特大