社会に不適合な二人の
本屋の古本の話
私が働いている本屋の企業グループは、本屋ですが古本の買い取りや販売もしています。
結構前に私が働いているフランチャイズでも古本の買取・販売をやるように本部の方から指示が来ました。
先だって棚を確保しておくために、既に古本の販売をしている店舗から余った古本が送られて来て、私はそれを棚に並べる作業にかり出されました。
私は送られて来た古本を棚に並べながら、社員の人に尋ねました。
「うちの店でも買い取りもするんですよね。本によっては買い取り拒否とかしたりするんですか。」
「あるみたいよ。レジに通すと買い取り拒否ってでるんだって。」
「へー、あるんですね。」
なら何故、オトメンの1巻だけで一棚埋まるほども送られてくるんだろう。
と段ボールに詰められた同じ本の塊を見ながらため息が止まりませんでした。
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[古本]…本当の古本と言うより新古書店の様な物。揃ってない巻は新品で買ってとかそういう戦略。
[オトメン]…菅野文先生著の漫画。乙女趣味の主人公がそれを隠してたりバレたりバレてたり、最早隠さなくなったり。ドラマ化した。
[同じ本の塊]…デトロイトメタルシティが2巻までで約100冊、NANAは21巻までで約400冊。なにこれ怖い。
作品名:社会に不適合な二人の 作家名:春川柳絮