社会に不適合な二人の
不健康にやつれていくがいい
駄目な人生を送っていると気の迷いで、運動ぐらいはまともにしようと思う時期が時々あり周期的に体を動かします。
そういう時に私がするのは、もっぱらに太極拳です。
二十四式太極拳と言うもので中国の広場とかで踊っているような体操のような運動で、家の庭でやるのですが、これがやっかいなもので。
その動きが珍妙なのか私が運動しているのが間違いなのか、変な動きをしている人間がいると家の犬が騒ぎ出して辛いのです。
ついでに本を買った八極拳の練習もしてみるのですが、八極拳は足で強く地面を踏むのが特徴のため。
弟が窓を開けて
「うるさい!」
と叱られては、しょんぼりした気分になって、その日の運動をやめるのでした。
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[二十四式太極拳]…拳法というより体操。円運動なので体に負担が少なく運動量が多いので減量にも向いてる。
[八極拳]…体全体でぶつかるような拳法。漫画とかで出ると卑怯なぐらい強いけど、現実はお察しください。
作品名:社会に不適合な二人の 作家名:春川柳絮