社会に不適合な二人の
確かにおたしかみ
器用不器用というものはありますが、普段しないことはそうそう上手く出来ないように思います。
私は家に帰っても家族と会わなければ一言も話すことがないこともあります。
そんな私が口を上手く動かせるわけがありません。
どもりや舌足らずというわけではありませんが、よく噛みます。
緊張状態でレジ業務をやっているときは特に多いです。
349円の品物を。
「はっぴゃくよんじゅ……あ、349円でございます。申し訳ありません。」
3だと認識していても8と言葉が出てしまうことがあります。
お釣りを返すときは、緊張していなくても、とある言葉を頻繁に噛んでしまいます。
「500円のお返しでございます、お確か”み”ください。」
幸い。
「噛んでいるのはお前だ。」
と言われたことはありませんが、やってしまった後はかなりドキドキしています。
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[349円]…消費税を入れて349.?円の商品は端数を切り捨てても良いので349円になるお店もある。お客様は1円得するけれど迷惑そう。
作品名:社会に不適合な二人の 作家名:春川柳絮