社会に不適合な二人の
手を繋ごう
私と弟も小さい頃はそれなりに仲の良い間柄でした。ケンカもしましたが、それなりに。
ですが、仲が良いとはいえ、子供の頃はそんなこととは関係なく何かしら関わっていたいと思うのだと思います。
なぜか私と弟は小さい頃、一緒に歩くときよく手を繋いでいました。
なぜやっているのか分からないのに手を繋いでいて、物心が付くようになったころに、それが気持ち悪くなっていました。
「あれ、私達何で手をつないでんの!?」
「ホントだ気持ち悪!」
と、二人で一斉に手を離しましていました。
しかし、気がつくと二人とも何とはなしに手を繋いでいるのでした。
その度に二人して手を離していました。
よく分からない想い出です。
作品名:社会に不適合な二人の 作家名:春川柳絮