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優しさに感染した男
優しさに感染した男
novelistID. 61920
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私を火星につれてって

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「女って怖いな。あんなにお前に優しくしてたのに男がいるなんて。思いっきり彼氏とのツーショットを投稿しちゃってな。」
「ああ。」
「なんだ、お前。あんまりショックそうじゃないな。驚かないのか?」
「そうだな。」
佐藤は小屋の壁の木目を指さした。
「この壁の木目が火星に通じるているくらいのことが起こらないと俺は驚かないよ。冷静で冷徹なんだ。俺は。」
「はあ?」
壮介が間抜けな顔をする。
「鉄の男と呼びな。」