ビーチガール
長い長い口づけ、口移しでお酒をいっぱい飲まされた。もう限界!真っ赤になってイヤイヤすると、オッパイに垂らして吸ったり舐めたり、なかなか止めてくれない。喜悦を漏らすと、そうかそうか、今度はお腹にこぼして一番敏感なアソコをクチュクチュ舐める。
我慢出来ずにイイ、イイ、勝手に腰が動いて、何度も逝きそうになって、それでもアレを入れてくれない。散々じらされて、欲しい、欲しいといわされて、やっと熱いアレが入った瞬間、アア~ッ、絶叫とともに逝ちゃいました。それでもガンガン突き続ける。
意識が飛んで子宮になったみたい。突かれる度に子宮が痙攣して昇天する。どれくらい昇天したのか覚えていません。雄叫びとともに怒濤のようにマグマが噴出したとき、何もかも砕け散って完全なゼロになってしまった。
どれくらいゼロだったのか。
ぼんやり意識が戻ると、小父様も失神している。切なくなって、小父様の胸に抱きつきました。そのまま抱きついていたんですが、突然携帯が鳴って離されました。裸の小父様が携帯でペコペコしている。
「お世話になってます。スミマセン。申し訳ありません。すぐお伺いします。少しお時間下さい。」
男の人って可哀相・・強そうな小父様のイメージが飛んじゃいました。慌てて身支度して最寄りの駅で降ろしてもらったんですが、急いでいたので名刺もアドレスも知りません。オフィスビルも覚えていないし・・
あんな凄いエッチは初めて!飛んじゃうとか、散るとか、昇天するとか、ちょっと言葉で表せられない。トコトンいたぶってトドメを刺す。じらせじらせて大ホームラン!あんなエッチは経験豊かな小父様じゃないとダメ!若僧は絶対ムリ!肉食アキが小父様と不倫するのが分かりました。小父様エッチって凄い!
でも、アキみたいな肉食女子になりたくないし・・私ってどうすればいいんだろう?
四
暗雲が垂れ込め、雷が鳴り始めた。
サファーたちが蜘蛛の子を散らすように陸に上がった。アキたちもワゴン車に急いだ。密閉された車内は蒸し暑く、大粒の雨がバシバシ車体を叩いた。
今度こそ!肉食アキは全開だった。昨夜は寄り添って寝たが、疲れているのか、彼はすぐに寝息を立てた。身体が火照って寝苦しかったが、そのうちにまどろんでしまった。
狭い車内でずぶ濡れのまま向き合った。彼がバスタオルを差し出した。アキは熱い眼差しで見つめていた。胸が高鳴る、沈黙が息苦しい。
見て!これ見よがしにビキニを解いた。自慢のオッパイが揺れる。白いお腹が現れた。ピンクの裸身がフェロモンを放つ。
「拭いて!」
緊張した面持ちの彼、アキの目を遮るように頭からバスタオルをかぶせた。タオルの上から頭髪を拭き、顔から首筋を拭っていった。次ぎにタオルを肩にかけて上半身を覆った。目を会わそうとしなかった。マッサージ師のように、二の腕から両脇、胸から腰回り、丁寧にタオルを押し当てていった。
肉食アキの欲望はたぎっていた。自慢のオッパイに触れてくれない。手が下腹部に伸びたとき、イイ、彼の手を押さえた。タオルがずれてオッパイが飛びだした。しかし、タオルをかけ直すと淡々と身体を拭いていった。それはエステシャンやマッサージ師の手つきであった。拭き終わったとき、アキの欲望は沸騰していた。
「それだけ?・・欲しくないの!」
「・・・」
苦しそうに表情が歪む。
「・・もうイイ!」
豪雨の中に飛びだした。低く垂れ込める雲、暗くうねる海、大波が砕けている。叩きつける雨が気持ちイイ。あの大波に飛び込みたい。飛び込んでバラバラになりたい。一糸まとわぬアキは走った。男たちがバラバラと飛びだした。
「戻れ!ヤバイぞ!」
必死で走った。逃げるように走った。ドド~ン!咆哮する大波に飛び込んだ。逆さまに回転しながら海中に引き込まれる。目が回る!息が出来ない!浮上しようともがくが波の力に叶わない。芋の子のように翻弄され、気が遠くなったとき、グイと腕を掴まれた。助かった!と思った刹那、意識を失った。
誰かが心臓マッサージをしていた。強かに水を吐いて、ボンヤリ目を開けると、男たちが覗き込んでいる。
「目を開けた。もう大丈夫や。」
「酒を飲まそう。元気になる。」
男たちが強い酒を口うつしで飲ませた。カッと熱くなり欲望が燃えだした。火照った身体が疼く。男に抱かれたい。逞しい胸が欲しい。首に手を回して酒を求めた。ニヤニヤ笑いで男たちが口移しで飲ませた。男の口に吸い付くと、舌を絡ませてドクドク飲み下した。
「本気やで!」、「痴女や!」
欲望が酒に煽られ、煽られた欲望が男を求めた。誰でも良かった。メチャクチャにされたかった。次々男たちがのしかかった。何人の男と交わったか。
自我が砕けて宇宙に散った。男の物で突かれる度に宇宙が膨らみ爆発した。男の熱いマグマがほとばしると、宇宙そのものが大爆発して無になった。
どれくらい失神していただろう。
泣き叫ぶ声がした。ボンヤリ目を開けると、彼である。
「ゴメン、許しくれ!オレが悪かった!許してくれ~」
フラフラと立ち上がった。放心して足元が覚束なかった。雨が止んでいた。暗雲が消えつつあった。大波も治まりつつあった。穏やかになった海に身体を浮かべた。身も心も空ぽ、木の葉のようにユラユラ漂った。雲間から一条の光りが降りてきて、ああ、この光り!無上の恍惚に包まれた。
なぜ彼は謝ったのだろう?・・彼は関係ない、回した男も悪くない。メチャクチャにされたかった。本能が爆発した。理性が吹っ飛んだ。知らない男といっぱい交わった。絶叫して、気を失って、空っぽになって、光りが差して恍惚感に包まれた。あんな恍惚は初めて。小父様エッチを超えている。
肉食とか、痴女とかいわれるけど、今度はちょっと違う気がする。エッチが神がかっていた・・私ってどうなるんだろう?
了