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赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 31~35話

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赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま (31)
 たまと清子の悪だくみ

 小春姐さんが、伊達巻をゆるめていく。
こんどは清子の乳房の下を通過する形で、あらためて帯を締め直す。

 「大きくて、ふくよかな胸もいいけど、小さいほうが着物に似合います。
 着物はね、直線的に縫製されているの。
 胸が大きすぎるとシワになったり、衿元が綺麗に整わないので、
 そういう場合は、胸をわざと潰します。
 その点。お前の場合は理想的です。ちょうど良い塩梅の大きさです。
 着物が綺麗に見えるポイントは、やっぱり帯。
 乳房のすぐ下から両腕の脇の下を通り、全体的にしっくり収まったとき。
 綺麗に見えるんだよ。
 その点、お前はいいねぇ。着物が似合う容姿と、体型の持ち主だ」

 「どう言う意味ですか。小春お姐さん?」

 「容姿はまぁまぁですから、とりあえず合格点。
 着物が似合うかどうかは、体型しだい。
 背は高からず低すぎず。胸は控えめ。お尻は出っ張りすぎず、かつ低からず。
 胴長で、短足であること。
 これらが着物が似合うための条件です。
 お前は大丈夫。幸か不幸か、すべてをすでに身につけています。
 うっふっふ」