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てっしゅう
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「空蝉の恋」 第十四話

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恵美子はこの日デートをしていた。
好きな彼の前だと激しく乱れる自分が嬉しいような、気恥ずかしいような、女に生まれてよかったと感じられる時間でもあった。

「この前ね和仁と佳恵さんを引き合わせて、温泉へ行ったんだけど、その後は連絡も取ってないような感じで終わっちゃった。いい男だって思うんだけどなあ~」

「おいおい、あまり他の男を褒めるなよ、おれと居るのに」

「あれ?嫉妬しているの?」

「違うけどさ~おれが他の女性のことを話したらどうする?」

「そうね、ゴメン。和仁は特別だから、そのう~幼なじみで、あなたの友達だから、ついつい話しちゃった」

「まあ、奴のことならいいけど。その相手の佳恵さんってどんな感じなんだい?」

「うん、年齢は50歳なんだけど、チャーミングで可愛い人よ」

「へえ~旦那がいるんだろう?」

「私と同じで満たされていないようなの」

「ええ?聞いたのかい?」

「うん、ずっとないって言ってた。年末に行った家族旅行でも彼女と娘さんが一緒の部屋で、旦那さんは一人部屋にしたらしい」

「でもそれって特別に変じゃないと思うけどなあ。おれたちだってそうするような気がする。女房だって子供と一緒の方が気楽だしね。旅館ならみんな同じ部屋に出来るんだろうけど、ホテルならツインかシングルかだから別に不思議じゃないよ」

「ええ?普通は夫婦で一部屋でしょう?」

「う~ん、恵美子は泊まるとしたら旦那と息子が同じ部屋だろう?もし娘だったらどうしたい?」

「そうね、年齢次第だけど、娘と一緒にするかも知れないね」

「だろう?佳恵さんだって、そんなこと何とも思ってないよ。それよりおれにはずっと関係が無いということのほうが信じられない。恵美子だったらもう誰でも良くなっちゃうぐらい長い期間ないんだろう?」

「何と言うことを聞くの!あなたが好きになったからこうしているのよ。誰でもいいだなんて思わないよ」

「嬉しいね。話のたとえだよ。本当にそうなるとは言ってないんだから」

「ならいいけど。佳恵さんね、私には相当我慢していると思えるのよ。表面上はガードが堅いけど、そういう人に限って内面はもろい。和仁がそこを破れるかだね」

和仁と佳恵が東京駅で待ち合わせていることを知ったのはもう少し後のことだった。