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てっしゅう
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「空蝉の恋」 第十二話

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「ううん、違うわよ。佳恵さんは心の深いところに恋愛したい気持ちが残っていると解ったの。表面では夫がいるとか言っているけど、それは体面上の否定だけ。ときめいたらきっと夢中になってしまうと睨んだわ」

「ときめいたら・・・そんなこと絶対にないって。たとえ自分が好きになってもこの年齢で相手が本気で思ってくれるなんて思えないし。お友達として女性同士では話せないようなことが聞けたらそれで楽しいって思うなあ~」

「和仁さんの別れた奥さんね、実は浮気していたの」

「ええ?それって本当なの?」

「うん、あの人商社マンだったのよ。海外赴任や転勤なんかが多くて、ストレスになったのか、寂しくなったのか、浮気してその相手と今は暮らしているって話してくれた。男女はいつも一緒に居ないとダメになるのよ。うちの夫もひょっとしたら浮気しているのかもしれない。私の事求めないしね・・・あなたのご主人も東京で一人だから、どうなっているか解らないわよ」

「エリートだったのね。仕事ができる人が家庭を顧みないとはよく聞く話だけど、その分収入が多いから贅沢できるって思われるけど、そうじゃないのよね、女にとっては。主人は浮気するような人じゃないと思うけど、別にしてくれても今は気にならないの」

「そう、あなたも私と同じ気持ちでいるのよね。ねえ、深い付き合いで無くていいから、和仁さんと仲良くしてくれない?彼って何度も言うけど本当はいい人なの。あなたに不満を持たせるようなことはしないと思うから、考えてみてよ」

「私に不満を持たせるようなことはしないって・・・意味が解らないけど?」

「もう、本当にカマトトなんだから。夜のことよ」

「それって深い付き合いじゃないの!もう、何ということを言うの・・・」

「男と女は一つにならないと気持ちが通じ合えないものよ。深い付き合いということは、あなたが離婚して和仁さんと再婚するという意味。体が繋がることだけで深い付き合いって決め付けられないわ」

「それは恵美子さんの価値観よね?私には男の人と手をつなぐだけでも深い付き合いしていると感じられるけど」

「女はお金貰ってセックスが出来るのよ。それって深い付き合いって言わないでしょ?」

「何を引き合いに出すの!全然違うじゃない」

「男性はお金貰ってセックスはしないのよ。したい相手とならお金払ってでもするけど。私は彼から強く求められて、好きと言われて許したの。自分が認められていることが嬉しかった。可愛いとかきれいとかいつも言ってくれているしね。それって私のことを思っていてくれている証拠だと感じているの。思われていない相手と恋愛なんて出来ない。でも、思われている人を好きになることは恋愛の秘訣でもあるってこの頃思うの」

思われている相手を好きななることが、恋愛の秘訣。恵美子の言葉はなるほどと思えた。