新・覇王伝__蒼剣の舞い【序章】
重臣たちは、今にも爆発しそうな清雅の怒りを感じ取って後退った。
面白くなさそうに議場を出た彼の後ろを、星宿がついてくる。
「これからどこらへ?」
「___理解っていて聞くなよ」
「領内に侵入した黒抄退治ですね?止めて止まる貴方ではありませんから、お供します。一人より二人の方がいいでしょう?彼らを倒す名目は、歴とした領土侵犯ですし。それに、玄武さまとの御約束もあります」
「今度会ったら、一発ぶん殴ってやるぜ」
「玄武さまを、ですか?」
やりかねないと云うリアルな想像に、星宿は笑顔を引きつらせた。
作品名:新・覇王伝__蒼剣の舞い【序章】 作家名:斑鳩青藍