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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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「凄いなぁ……」
 エミルも感心する。
「エミル、恐竜好きなの?」
「うん、虫と恐竜と宇宙人は特撮の基本でしょ!」
 エミルは目を輝かせながら言った。
 少し偏ってるような気もするけど気持ちは分かる、虫と宇宙人(地球人も宇宙人だけど)はともかく、恐竜には少し興味があったからだ。
 するとセンリが言って来た。
「恐竜は人類が現れる前に地球上で最も栄えていた生物…… 最も古い爬虫類である双弓類から進化して中生代の『三畳紀』の後半に現れて1憶6千万年前まで地球に君臨していた」
「そんなに?」
 私は驚いた。
 現在の人類文明は僅か5000年、それに比べると足元にも及ばない。
 しかも恐竜に関してはまだ分からない部分が多いと言う。
 発見された化石の骨格から体の形状は分かるけど皮膚の色までは完全に分からない(最近の科学技術で)らしい…… しかもまだ体の一部の化石しか見つかってなくて図鑑にもほぼ想像で描かれている事もある。
「そう言えば絶滅の謎も分かってないんだよね?」
「色々な説がある」
 私が言うとセンリは語った。
 恐竜の絶滅として例に挙げられるので最も有名なのは『巨大隕石衝突』で、地上に落ちて来た巨大隕石によって巻き上げられた噴煙が地球全土を包み込み、地球を照らしていた日光が遮られて植物が光合成でき無くなり食物連鎖で滅んだのが1番有名な仮説。
 他にも氷河期や地殻変動による『自然災害説』、世界のどこかで強力な伝染病が起こった『病原菌説』、強力な哺乳類に卵や子共が食べられた『哺乳類発生説』など様々な物がある。
 するとエミルが真顔で言って来た。
「違うよ、地球を侵略しに来た邪悪生命体に滅ぼされたんだよ!」
 その言葉に私達は固まった。
「あ、もちろん侵略の目的は色々あるよ、子供を失った腹いせに悪魔に魂を売ったとか、その惑星の支配生命体のデータを集めて究極の存在になろうって言う……」
 エミルは力説する。
 確かに宇宙人などの地球外生命体によって滅ぼされたって言う説もあるにはあるけど、エミルは特撮と掛け合わせている。
 私はエミルを止めようと手を上げた瞬間、センリが止めた。
「エミル、それは違う。地球は自分の子供の餌場にしようとする機械獣戦艦に……」
「何の話よ!」
 私は叫んだ。
 似た者同士…… と言うよりこの2人は特撮仲間だ。話しを合わせるなって方が無理だろう。
 そんな事を考えている時、レミがため息を零した。
「ねぇ、アンタ達…… 盛り上がってる所悪いんだけどさ」
「レミ、何?」
「これ、恐竜じゃ無くてドラゴンだけど」
「「「……あ」」」
 私達は固まるとレミは呆れた顔をさらに曇らせて先ほどより大きなため息を零した。
 確かに恐竜とドラゴンは違う、恐竜は実際の存在(していた)だけどドラゴンは架空の産物だ。
 熱くなりすぎたとは言えメリハリは付けるべきだった。これじゃ私もエミルと同じだ。
 するとセンリが言って来た。
「そんな事は無い…… レミ、ドラゴンは実際する」
「マジで? どう言うの?」
「コモドドラゴン」
「って、名前だけか!」
 レミは叫んだ。
 さすが大阪人、ツッコミ言わせたら右に出る人はいなかった。
 ちなみにコモドオオトカゲの学名をコモドドラゴンと言うらしい、確かに嘘は言って無い、名前だけなら存在するからだ。
「だぁ〜、ホラ、もうそろそろ始めるわよ!」
 レミは頭を描きながら言った。