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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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クエスト9,完璧なる月



 ローネさんとのクエストから1月後、季節は12月となった。
 私の家では萌ちゃん達を呼んで毎年恒例の勉強会を開いていた。
 私も1学期の時同様にお姉ちゃんの輪の中に混ざって勉強を教えてもらっていた。私は唯月先輩に勉強を見てもらっていた。
「そうそう、そんな感じで解いて行くのよ」
 私の左隣で唯月先輩が指を差しながら言って来た。
 この人は教えるのが上手だった。
 1学期の頃も私の成績が上がったのは私のおかげだった。
「この調子でいけば期末テストは大丈夫そうね」
「先輩のおかげですよ」
「さっすが茜〜、私の妹よね〜っ!」
 すると私の右隣からお姉ちゃんが顔を摺り寄せて来た。
「茜は私の妹なんだから〜、こんな問題簡単に解けちゃうわよね〜?」
「ちょっと、放れてよっ!」
 ベタベタ触りながら頬ずりしてくるお姉ちゃんを私は引きはがそうとする。
「って言うか、お姉ちゃん! 萌ちゃん達はどうしたのよ?」
「えっ? 萌達なら……」
 お姉ちゃんは振り向きながら言った。
 私や唯月先輩もそっちを見ると、そこでは言われた通り、萌ちゃん・望先輩・尾上先輩が悪戦苦闘していた。
 萌ちゃんは魂が抜けたように真っ白になって燃え尽き、望先輩は頭を掻きながらヤカンの様に頭を沸騰させ、尾上先輩は唸り声をあげながら教科書とにらめっこをしていた。
 3人とも成績悪いから大変そうだった。私の人の事を言えた義理じゃないんだけど……、 
「やっぱり私が茜に勉強教えるわ! 私なら学年1位を取らせて上げられる自信があるわ!」
「いや、別に1位を取りたい訳じゃ……」
「蒼ちゃんじゃ無理よ、まともに教えられないじゃない」
「何言ってんのよ? 私はこうやって愛を通して教えてるのよ! 姉妹なんだから私達は心で通じ合ってるのよ!」
「いや、通じてないから……」
 唯月先輩は溜息を零した。

 それからしばらく経って期末テストとなった。
 しかしお姉ちゃん達のおかげで成績は上がり、1学年中50位となった。ちなみにお姉ちゃんは学年1位、唯月先輩は2位だった。
 萌ちゃん達は赤点は何とか回避できたようで、皆寒空の下で頑張ってラクロスの練習をしていた。

 そしてそれから数日後、私のパソコンにオンライン・キングダムの運営委員よりメールが届いた。
 それはオンライン・キングダムのクリスマス・イベントの予告だった。