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ねとげ~たいむ・エキスパート!!

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 そして今回は物理攻撃に加えて9つの魔法攻撃が同時に使え、それと魔法が一切通じない……、反射した魔法がダメだからレイさんの技も通用しないはずだ。
 でも通常攻撃はどうだろうか……、とセナさんも自分の武器を使って攻撃する事にした。 
 私は装備を変更して土属性のハンマー『ガイア・ハンマー』を握りしめ、セナさんは氷の矢でQ・フォックスを攻撃した。
「パワード・ブレイクっ!」
「フリーズ・アローっ!」
 私の渾身の打撃とセナさんの氷の矢が放たれた。でもこれも弾かれてしまい、ダメージを与える事ができなかった。
「これでもダメ……」
「あ〜ん、どうなってるんですかぁ〜?」
 セナさんは半泣きしていた。
 レミもイライラし始めて顔が般若に変りつつ、レイさんも頭がパンクしそうな頭を抱えていた。
 でもその中でローネさんだけが落ち着いていた。
「そういう事……」
 ローネさんは口の端を上げた。
 すると私達に言ってきた。
「セナさん、氷の弓以外の武器は持ってますか?」
「えっ? はい、一通り属性の武器は持ってますよ〜」
「レミさん、本当に申し訳ないんですけど、私達を守ってくれますか?」
「何か考えがあるの?」
「ええ……、実は」
 ローネさんは作戦を説明してきた。
「ええっ? そんな単純な事ですか?」
「ええ、そうですよ、蓋を開ければって奴ですね」
「分かりました。やりましょう!」
 私が言うと武器を構えた。

 最初に動いたのはQ・フォックスだった。
『クケェエェエーーーッ!』
 Q・フォックスはその場から飛び上がると私達の頭上から鋭い爪を振りかざして来た。
 するとレミは頭上に手をかざして叫んだ。
「スキル発動っ!」
 レミが使ったのはミラージュ・スキルだった。
 レミのHPゲージが半分になると同時に私達を中心にドーム状のバリアができた。Q・フォックスの爪はバリアとぶつかってバチバチと言う音を立てるとQ・フォックスの攻撃を弾き返した。
 Q・フォックスは地面に降り立つとターンが終了した。一応このスキルでダメージは負ったが雀の涙ほどだった。
 そして次は私達のターンだった。そしてローネさんが私達に言ってきた。
「皆さん、お願いします!」
「分かりました」
「ОKでありんす!」
「は〜い!」