HAPPY BLUE SKY 婚約時代(1)
そこに運悪く、私は5Fのフロアーに来てしまった。剣流会オフィスは6Fなので、非常階段から5Fに降りてきた。中村先生のお使いで、諜報班部長に届け物があったのだ。中村先生の季節のご挨拶で、日本の銘菓を持って部長室に行ったのだ。その帰りに後ろから呼ばれた。
「かっずみちゃーん!」
アーノルド少佐に【アーちゃん・スマイル】をされて、手を振られた。私は嫌な予感がした。
「ど‥どーも。アーノルド少佐!では失礼します」
踵を返して、非常階段のドアに向かったのだが、元先輩部員達に捕獲されてしまった。
作品名:HAPPY BLUE SKY 婚約時代(1) 作家名:楓 美風