HAPPY BLUE SKY 新部署が始動しました。
俺はアタッシュケースの中から、書類が入ったクリアーファイルを取り出した。そのクリアーファイルに入っている書類は、今後の俺の軍人生活を大きく変える事になるだろう。まずは一美に話さなきゃな。俺の妻になる人だから‥また向こうで親父と逢うとは夢にも思わなかった。どうやら‥育て親達から一美の事を聞いたらしい。飛行機に乗るまで詰問された。親父が帰国して一美に逢せたら後は目に見えた事だ。あの様子じゃ、仕事と称してすぐにN国に帰って来そうな感じだ。俺はそんな事を考えている内に、2週間に及ぶ公務の疲労で、いつの間にか眠りに入ってしまった。またシートベルト着用サインが出ても熟睡していたようだ。キャビンアテンダトに起こされて、シートベルトを着用した。窓から外を見ると、見慣れた建物が目に入ってきた。
「うん‥もうすぐ支部に帰るからな。報告業務が終わったら、速攻でマンションに帰るぞ。ミラド達を振り切ってな!」
俺はシートから腰を上げて降りる準備をした。
作品名:HAPPY BLUE SKY 新部署が始動しました。 作家名:楓 美風