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HAPPY BLUE SKY 前編2

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アーノルド指導教育係が俺の顔をさっきから見ている。何か言いたそうな感じだった‥
「俺の顔に何かついてるのか?」
「少佐ぁ‥ちっといいですか?」俺のデスクの前に来て耳打ちをした。
俺は頭をボリボリ掻きながら‥
「俺がネット検索してたの見てたんだな?おまらTOP4人!」
「すみません‥何だかご機嫌の感じでネット検索してたから。もしやと思って」
ったく‥コイツらには内密に事を運ぶって事はできん。いつも最終段階で見破られる。仕事上はそんな事はないが、プライベートエリアは見破られてしまう俺だった。俺はTOP4人のアドバイスを受けて、そばに置いてあった携帯電話を手に取った。

翌日‥私は卒業式の予行練習を終えて、紙袋を持って訓練校のレバトリーに向かったのだが。校内放送で教官室に呼び出された。最近は私怒られるようなことしてないけど?恐々と教官室のドアをノックした私だった。

「何ですか?コレ」ボング教官は紙袋を2個を私の前に突き出した。
「匿名希望でおまえに渡してくれって。中にメモが入ってるみたいだぞ」
「匿名希望?ボング教官!知ってるんでしょう?顔が笑ってますよ!他の教官も」
奥のデスクでは、他の教官も口を押えて笑ってるのが目に見えた。
「はいはい!もう笑わんから。おまえ‥どうやってあの男オトしたんだ?アイツさ!この業界では超硬派で有名なんだぞ。一説はオンナ嫌いだと聞いてるがね」
その言葉に、奥のデスクの教官達は口を開けて笑った。

私は訓練校のロッカールームで紙袋の中を開けたのが。紙袋に印字されたショップのロゴを見てため息をついた。
「このショップって高いよね。私だって名前ぐらい知ってる。いいのかな?」

教官室を出る前に後ろからボング教官の声がした。
「遠慮すんな!着て行ってやれ‥その方が喜ぶぞ。匿名希望の男」
奥のデスクの教官も同意の意味か拍手したのだ。ボング教官達はそう言うけどね。
私はもう一度紙袋の中を見た。紙袋の中には、シンプルなベージュのワンピースに同色のボレロと同系色のパンプスも入っていたのだ。
「そうだね‥着て行くのが礼儀だよね。うん」
私は紙袋の中から、ワンピースを取り出した。

作品名:HAPPY BLUE SKY 前編2 作家名:楓 美風