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HAPPY BLUE SKY

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「少佐!ありがとうございました。昨日、フォン部長先生よりお話があり今日の朝にこの書類を頂きました。よろしくお願いします」
手に持っていた書類を、頭を下げて少佐の前に差し出した。少佐は私の手から書類を受取って、書類にご愛用のペンで【クラウス・デ・ウィル・ボンバード】のサインしてくれた。

「これからよろしくな!ビシビシ躾けてやるぜ!おまえはまだ半人前の半人前だからな。根上げるなよ!俺は容赦なくエージェントして仕込むぞ」
「はい!よろしくご指導下さい!Kazumi Tateno 根性入れ直して頑張りますので。一生懸命頑張ります」
私は少佐に直立不動の姿勢で最敬礼した。また少佐もデスクから立ち上がって、私に向かって敬礼を返してくれた。は‥初めてだ!少佐が敬礼を返してくれたのは!私は不覚にも目が潤んでしまった。また少佐はあの大きな手で‥私の頭をなでてくれた。

「これぐらいで泣くな!カッジュ訓練生‥おまえまだそういう所はガキだな」
横にいたアーノルド指導教育係・ビリー副指導教育係・ディック主査・ツィッター主査が私の頭を交互になでながら言った。

「はいはい‥カッジュちゃんは嬉しいんですよ。な!」
「君はよく頑張ったよ。これからも俺達もビシビシ躾けるからな」
「うん!今度は手も足も出しちゃうぞ。遠慮なくね」
「エージェントのノウハウも教えるけど、社会的にも躾けてやるからな」
私はTOP4人の言葉で、今度は指で目を押えてしまった。後ろからツィンダー先輩・ヨル先輩に頭をまた交互に叩かれて言われた。

「俺達も遠慮しないぞ!おまえ‥訓練生の身分で俺達に【技】かけやがってさ!その態度改めるように【後輩教育】してやっからな」
「覚悟しとけよん!ビシバシ!俺が鍛えてやるからな」
その声に少佐が、笑いながら言った。

「ツィンダー・ヨル!おまえらそんな大口叩く前に、自己鍛錬しろ。ソイツは武道のプロだぞ。顔はファニーフェイスでもな!あぁ‥見かけは痩せっぽちでもな」
その少佐の声に、部員は声を立てて笑った。また私も赤い目で笑った‥

私はこの場所で‥【きっと立ち直れる】と直感した。この場所で立ち直ってやる!日本に居た頃の私には完全に決別してやるから!そう心の中で誓った私がいた。

HAPPY BLUE SKY 【前編】 完結 

今まで読んで下ってありがとうございました。次は【後編】です。
配属先が決まったカッジュは‥頑張りますよ! 
                   
                      hidamari




作品名:HAPPY BLUE SKY 作家名:楓 美風