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CROSS 第4話 『嫌な任務』

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「……それで?」
山口はわかってるような口ぶりで、司令官に話の続きをうな
がした。その口ぶりに、司令官は口元をニヤリとして話を続
けた。
「……わかっているでしょ! あなたたちに増援として現地
 に行ってもらいたいの!」
はっきり言った司令官に、山口はあきれながら、
「わかりましたよ! 行きますよ!   ……それで情報は
 何かあるんですか? 敵のこととか……」
了解した山口に、司令官はニコニコ楽しそうな顔をしていた
。そのまま、司令官は話を続ける。

「敵さんの兵器に、モビルスーツが配備されてるわね。どこから調達したのかしら。まあ旧式だし、あなたたちなら大丈夫でしょ!」
司令官は明るくサラッと言ったが、山口は表情を変えて、司令官にこう言った。
「何言ってるんですか!? モビルスーツとの戦闘なんて、自前のモビルスーツを持っている部隊にやらせてくださいよ! 俺たち死にかけたばかりなんですよ!」

 ギャーギャー騒ぎ出した山口に、司令官は真顔に戻り、舌打ちをして言った。
「しかたがないでしょ! 今、モビルスーツを持っている陸軍の部隊は全て出払っているの! 対ザフト戦線はひどい戦況で、陸軍も協力しなくちゃいけないらしいの!」
「……そうだ! うちの友軍で新型ガンダムを使っている艦で、アークなんとかという艦があっただろう!? あの艦の連中にやらせろよ!」
「ちょっと問題が起きているみたいで、頼めないの! 対モビルスーツ兵器を特務艦に送っておくから、早く行ってきなさい!」
そうまくし立てると、司令官は後ろの窓のほうを向いてしまった……。

 山口は、ため息をつき、トボトボと司令官室をあとにした……。