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決意も新たに! ライダー!

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「一番近くの仏具店へ」
「仏具店? 理由はわからないけどあなたを信じる、後ろに乗って!」
「ええ! 急ぎましょう!」


ライダ~ \(\o-) →(-o/) / ヘンシ~ン!→\(〇¥〇)/ トォッ!


「すみませ~ん、お店の方、どなたかいらっしゃいませんか!」
「はいはい、いらっしゃいまし、何をお探しでしょう……おや? こいつは驚いた……レディ9がどうして仏具屋に?」
「説明は後、おじいさん、とにかくお線香が沢山欲しいの」
「お線香はこちらで」
「もっとないかしら? なるべく沢山欲しいんだけど」
「ありますとも……ほれ、ダンボールひと箱まるまる」
「良かった! 全部下さい!」
「はいはい、ありがとうございます」
「あ……いけない……お財布持ってないわ、セイコちゃんは?」
「あっ、あたしもハンドバッグ持たないで出ちゃった」
「お金がない?……う~ん、でも世界平和が脅かされてるということですかな?」
「そうなの!」
「だったら……え~い! 持ってけ、ドロボ……じゃなかった、持ってけ、正義の味方!」
「おじいさん、団扇も要るの」
「団扇? だったらこいつを一束まとめて持って行けぃ!」
「ありがとう! おじいさん! 恩に着るわ」
「何の、この老いぼれが世界平和のお役に立てるなら安いもんじゃ、冥土への良い土産話になるじゃろうて」


ライダ~ \(\o-) →(-o/) / ヘンシ~ン!→\(〇¥〇)/ トォッ!


「良かった、まだ闘ってる! 誰も倒されてないわ」
「でも一体も倒せてはいない、押され気味ね! セイコちゃん、これをどうすれば良いの?」
「全部火をつけて!」
「よし来た、火遁の術!」
 レディ9が線香に向かって火を吹くと、セイコは団扇で扇いで着火を確実にする。
「今よ! 風を起こして!」
「わかった! 忍法・つむじ風!」
 たちまちあたりは線香の香りと煙に包まれた。

「こ、これは……線香の煙アルか!」
「そうよ! もっと燻すわよ!」

「う……あ……」
「インキズニー!」
「グニョ?」
「ぐぇ」
「何よ!」
「うわっ」

「これは! 怪人の動きが止まった! なにやら苦しんでるぞ」
「線香の香り? これは一体……」
「セイコちゃんだな? マンジューの魔術を見抜いて対策してくれたんだ!」

「い、いかんアル、かっぱ男!」
「へ?」
「ツタン仮面!」
「アイワ!」
「プラナリアン!」
「ぐにゃ?」
「ガマ男!」
「ぐぇ?」
「かまきり夫人!」
「何よ!」
「モグラ男!」
「へい!」

「これは? マンジューのひょうたんの中になんだか白い煙のような物が吸い込まれて行くぞ!」
「おそらくは返事をしたからだ!」
「なんだか見たことがあるような……」
「西遊記だ! 金閣・銀閣のひょうたんだ」
「う~ん、そこはさすがに謎の中国人だな」
「だが、吸い込まれたのはなんだ? 実体は残ってるぞ」
 すかさずセイコが叫ぶ。
「ライダー、ライダーマン、マッスル! フー・マンジューが吸い込んだのは怪人達の魂よ!」
「魂?」
「多分、大量のお線香であの世から呼び戻したのよ、お線香にはこの世とあの世を繋ぐ効果があるの」
「なるほど、今度はこっちから線香を焚いたから魂が天に還りそうになったのか」
「あっ! フー・マンジューが逃げるわ!」
「「「させるか!」」」
 戦闘員が運転するジープに飛び乗って逃げるフー・マンジュー。
 そしてライダーチームはそれぞれのマシンに跨ってそれを追った。

(後編に続く)

作品名:決意も新たに! ライダー! 作家名:ST