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ネットラブ…して変わった私

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思わぬ結末‥その5



夫は私の手を握った。
ここ1年程、夫婦のスキンシップはなかった。私がネット依存症になってからは寝る時間は私の方が遅く、起きるのは夫の方が先だった。今はちゃんと朝起きてるけど。手を握られた私は、少しドキッとした。夫婦なのに‥

「あのね‥たっくーさんはみなぴーとたくさん話ができるのは嬉しいし、楽しかったって言ってたよ。でも、みなぴーは傍(はた)から見ても明らかに【ネット依存症】だから。このままいけばヤバイんじゃないかって。たっくーさんはみなぴーにパソコン以外の物に目を向けて欲しいって言ってたよ。それで‥」

夫はまた私の手を握った。
「俺に言ったんだ‥もしみなぴーの夫だったらどういう行動に出るって」
「そ‥それって、たっくーは知ってたの?あなたが私の夫だって言う事?」
「ううん。知らないと思う‥でもたっくーさんは俺に言ったんだ」
「何を言ったの?」

夫は今度は私の肩を軽く抱き寄せた。こんなこと‥1年以上したことがないよ。私はちょっと慌ててしまった。また夫はこう言った。

「美菜子がネット依存症になってから‥こんな事してないよな。1年以上」
「うん。私‥ネット依存症になってからすっかり‥動かなくなったし。1年で体重も増えて太ったし。あなたに呆れられてると思ってたわ」
「呆れた時もあったけど、元を正せば俺が悪いんだ。パソコンというオモチャを美菜子に与えちゃったからさ。たっくーさんはシングルさんだから思いつかない部分があるそうだ。俺はゲームの時の世間話で結婚してること話したからな。それで俺に聞いたんだと思う」

私はたっくーが夫にこんな事を聞いてるとは思いもしなかった。私だってわかってるわ。私以外にだっくーだってネフレ(ネット友達)がいるの。彼女レベルだって何人かいたと思うわ。それが夫だなんて思いもしなかったけどね‥

「たっくーに聞かれて、何て答えたの?あなたは」夫は軽く息を吐いた。
「答えられなかった。新婚時代の時なら答えられたかもしれない。でもここ数年は一緒に生活してるけど、美菜子の事見てなかったんだな。その時思ったよ」
「私もあなたの事言えないわ。同じよ‥」私は夫の手を軽く握った。