詩⑫
ああ 心が見えたらな
ああ 四次元ポケットあったらな
ああ 世界が平和になったらな
ああ 疑う心を捨てられたらな
頭に浮かぶ支離滅裂な発想を処理しきれない
メリットばかりに見えてその実デメリットもある
兎にも角にも 穏やかに過ごせられたらいい
僕だけじゃない 世界の誰もが
ああ 愛情数値化できたらな
ああ 病気って概念捨てられたらな
ああ 喜怒哀楽 二つに絞れたらな
ああ この身が何かに役立ったらな
文明の発達も無く 僕らが動物だった頃
世界に憎しみは 蔓延していなかったんじゃない
アダムとイブが 食べた欲望の林檎
二人を意地悪い試練が 待ち受けていなかったら
無神論者の戯言 動かせない真実
僕らは欲深すぎるんだ だったらいっそ動物になりたい
複雑な思考回路に感情の羅列 くそと同じだ
幸か不幸かでしか語れない 陳腐な世の中
結局僕もそれに縛られてんだ 馬鹿みたいに
空が晴れれば幸 曇れば不幸 狂いそうになる
だから僕はひたすらに 願うばかりの役立たずだ
ああ 心が見えたらな
ああ 四次元ポケットあったらな
ああ 世界が平和になったらな
ああ 疑う心を捨てられたらな
ああ 愛情数値化できたらな
ああ 病気って概念捨てられたらな
ああ 喜怒哀楽 二つに絞れたらな
ああ この身が何かに役立ったらな