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ワタリドリ
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novelistID. 54908
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それでも太陽は赤く染まる!第17回「こもれびの姉弟!」

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「な、なに?あの人お姉ちゃんの彼氏?\(◎o◎)/!クリスマスの発作で公園でベンチに置き去りにされたって言ってた。」

ひとしの品のない言い方に美穂は反射的にグーのこぶしで頭をこずくと・・・。
ひとし
「ぎゃあ~。(痛い。)\(☆Д☆)/!」

美穂
「じゃあ、あたし行くから!\(⊳〇⊲)/あんたもぼけっとしてないで、早く歯医者行かないと習字の時間、間に合わないわよ!」

美穂は顔を真っ赤にしながらそう言うと、急いで彼氏やみんなの背中を追いかけていった。ひとしにはあまり見せたことのないような緊張気味な姉の表情に小突かれた頭をさすりながらひとしは姉を見守るように向かう先の男の後ろ姿に再び目をうつす。

ちらりと、話してる彼女たちに振り向く横顔。
茶髪で背が高くて、鼻の下を伸ばしたような頼りなくも、あどけない表情。めがねをかけているせいか少し父の面影ににているような感じがした。

心地よい透き通るような香りの風が桜の木々になびくように、再びひとしの身体を後ろからやさしく抱きしめた。