詩⑩
産まれてきた理由なんて なんだっていい
当たり前に目が覚めて 瞳に空が映って
そんな毎日に感謝しよう 空気が肺に送り込まれる
循環して 普通に 呼吸を繰り返す
僕らは 何のために産まれてきたのだろう
親が見せたかった景色って 人生ってなんだろう
固定観念に縛られた 現代社会は考える余地も与えないけど
なんにもない日に 僕らを作り上げた景色に帰ってみて
そうすれば 何か見つかるだろうか
頭ん中空っぽにして そしたら最後に残るのは心だけだ
その心は何を願い 何を想うだろう
僕のこの掌は 何を掴むだろう 栄光か 君の手か
後者であればいい そしてそれだけあればいい
産まれた理由なんて たったそれだけでいい
もし その手が離れたなら 君の幸せを願うために生きたい
そうしたら僕は当たり前に感謝し 自然に帰ってゆこう