詩⑨
頭が靄に霞んだ時 僕は従順に支配されていく
なすがままに手を引かれ 死へと導かれる
僕は弱くてボロボロだった ゴミのように
何度捨てようとした命 けれど生きていたい命
身投げしようとする僕を 強く支える掌があった
心の中に永住する笑顔の君の逞しい腕
僕はただ生きたかった 何事もない人生を送りたかった
進む道の先をうねる茨の棘が邪魔し
進もうとする身体を引き裂いた
傷だらけの僕に手を差し伸べた君がいた
いつだって君がいた 心の中にも 僕の側にも
そして 一筋の強い光を胸に差した
何度もそんな優しい君を傷つけた
罪深い僕だけど それでも
強く強く 君と生きたいと願ってる