「歴女先生教えて~パート2」 第三十六話
朋美の家から帰って来た未海は、その日継母に尋ねた。
「おかあさん、聞いてもいい?」
「何かしら?」
「子供が生まれたら、私の弟か妹になるから、世話をさせて。看護学校に通っているから実習という意味もあってお願いしたいの」
「ほんとう?とっても嬉しいわ。あなたなら安心だし、お願いしたいぐらい」
「良かった。それとねあと一つ聞いて欲しいの」
「まだあるの?」
「うん、子供が生まれてもおばあちゃんやおじいちゃんの家に遊びに行くことを許して欲しい」
「ええ?許す?私が?」
「私が亡くなった母親の実家へ頻繁に出入りすることを不快に感じないかと思ったの」
「そんな風に感じていたのね。あなたの本当のお母さんは、夫にとっても大切な人。あなたが許してくれたから私とお父さんは結婚できた。感謝こそすれ、あなたを束縛するだなんてあり得ないことよ」
「おかあさん・・・未海の友達の朋美がね、お母さんが新しい父親のところへ自分を置いて出て行った理由には、子供を作りたいとの思いがあったんじゃないのかって言うの。きっとお母さんは朋美に新しいお父さんとの子供を認めて貰えないって考えたんだと思うって」
「そうだったの。未海ちゃんはお父さんの子供だから姓も変わらないし、住まいも変わらないから受け入れやすかったと思うけど、朋美さんはお母さんの連れ子という事になるから、遠慮があるのかも知れないね」
「でも、そんなこと解っていて再婚するんでしょ?」
「そうだけど、母親にとって連れ子と言うのは夫に余計な世話を掛けるんだから、遠慮があるのよ。それは経済的にもだけどね。それに新しく子供が生まれたら、お父さんにしてみれば、朋美さんに世話しろとは言いづらいことだしね。解る?」
「朋美が邪魔な存在に感じられるって、お父さんが思うという事ですか?」
「邪魔じゃなくて、気を遣うって言うことかしら。女性だしね。お風呂とか、着替えとか見られたら嫌でしょう?未海ちゃんは私が他人でも女だからそれほど気にならないでしょう?」
「そういう問題もあって、お母さんは出て行ったという事か・・・確かに同じ家に住むと他人の男性の視線は気にするように思える。もっと子供だったらなれてゆくんだろうけどね」
未海はいまさらに自分の家庭と朋美の家庭は違うと感じさせられた。
「おかあさん、聞いてもいい?」
「何かしら?」
「子供が生まれたら、私の弟か妹になるから、世話をさせて。看護学校に通っているから実習という意味もあってお願いしたいの」
「ほんとう?とっても嬉しいわ。あなたなら安心だし、お願いしたいぐらい」
「良かった。それとねあと一つ聞いて欲しいの」
「まだあるの?」
「うん、子供が生まれてもおばあちゃんやおじいちゃんの家に遊びに行くことを許して欲しい」
「ええ?許す?私が?」
「私が亡くなった母親の実家へ頻繁に出入りすることを不快に感じないかと思ったの」
「そんな風に感じていたのね。あなたの本当のお母さんは、夫にとっても大切な人。あなたが許してくれたから私とお父さんは結婚できた。感謝こそすれ、あなたを束縛するだなんてあり得ないことよ」
「おかあさん・・・未海の友達の朋美がね、お母さんが新しい父親のところへ自分を置いて出て行った理由には、子供を作りたいとの思いがあったんじゃないのかって言うの。きっとお母さんは朋美に新しいお父さんとの子供を認めて貰えないって考えたんだと思うって」
「そうだったの。未海ちゃんはお父さんの子供だから姓も変わらないし、住まいも変わらないから受け入れやすかったと思うけど、朋美さんはお母さんの連れ子という事になるから、遠慮があるのかも知れないね」
「でも、そんなこと解っていて再婚するんでしょ?」
「そうだけど、母親にとって連れ子と言うのは夫に余計な世話を掛けるんだから、遠慮があるのよ。それは経済的にもだけどね。それに新しく子供が生まれたら、お父さんにしてみれば、朋美さんに世話しろとは言いづらいことだしね。解る?」
「朋美が邪魔な存在に感じられるって、お父さんが思うという事ですか?」
「邪魔じゃなくて、気を遣うって言うことかしら。女性だしね。お風呂とか、着替えとか見られたら嫌でしょう?未海ちゃんは私が他人でも女だからそれほど気にならないでしょう?」
「そういう問題もあって、お母さんは出て行ったという事か・・・確かに同じ家に住むと他人の男性の視線は気にするように思える。もっと子供だったらなれてゆくんだろうけどね」
未海はいまさらに自分の家庭と朋美の家庭は違うと感じさせられた。
作品名:「歴女先生教えて~パート2」 第三十六話 作家名:てっしゅう