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月とコンビニ
月とコンビニ
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BL~Butyo Love~

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明日咲   そんなの最近わかったことじゃないですか。それまではお互い知らずにいたじゃないですか。最初から他人だったじゃないですか。今更、実はどうだったとかそんなのどうでもいいじゃないですか。私はもっともっと前から大晦さんが好きだったんです。
大晦   明日咲ちょっとまって。
明日咲   さっきだっていきなり電話で呼ばれて、ちょっと期待するじゃないですか。ドキドキさせてきたくせに、なんなんですか。いつも私の話をかわそうとして、もうさせませんからね。全部言わせてもらいますからね。私は大晦さんが好きなんです。
大晦   わかった、わかったから、ちょっと待って。
明日咲   じゃあ返事ください。今すぐ返事ください。
大晦   少し考えさせてくれないか。
明日咲   そうやってまた……いいです、私もこの場にいられないくらい恥ずかくなってるんですから。待ってますから。

●明日咲は屋上から去っていく。

大晦   部長、言えたじゃないですかー!
新発田   全部聞いていたからさ。なかったことにしなくていいよ。
大晦   ああ。すみません。
新発田   姉弟だったんだね。
大晦   ええ、まぁ。
新発田   一緒に住んでるの?
大晦   いやそれは。最近まで他人だったんで。
新発田   そうだよな。それにしてもすごい剣幕だったね、さっきの有尾さん。
大晦   ええ。すみません。最後は部長の告白とか記憶からなくなったんじゃないかっ
てくらいでしたね。
新発田   大晦君、君は今日から私のライバルだ。
大晦   諦めないんですね。
新発田   そう簡単に諦められるもんじゃない。ライバルが強敵であれば男なら燃えるってもんだ。
大晦   部長、なんだか若返りましたね。僕はさっきの返事をしに行きます。
新発田   え? どっち? どうするの?
大晦   では、新発田部長、がんばってください!

●大晦は屋上から駆け下りていく。
作品名:BL~Butyo Love~ 作家名:月とコンビニ