詩⑦
生きたいのに死ぬ選択しかできないって
その言葉に二つの選択肢あんのに 何が君をそこまで追い詰めたんだい
楽しそうに歌ってる間も 美味しそうに食べてる瞬間も
きっと君はどうしようもない虚無感を抱えていたんだろ
心が沢山の涙を流しているのに 微塵も見せずに笑ってたんだね
想像を絶する辛さだったろう 僕自身騙されようとしていたんだ
首にケロイド作って 「怪我しちゃった」なんて見え透いた嘘
どう触れたら、言葉掛けたら良いか その術を知らなかった
今思う 後悔でなく「何が出来たか」
それから何かあると下手な笑顔作る自分に「大丈夫」って声掛けた
手放せない刃を いつか自ら放り捨てる日がやってくる
だから「大丈夫」 僕は自信に聞かせてやった
結局 朦朧とした意識の中で 助け求めた
塞がれていた心から哀しみが溢れ出た
気付けばぼろぼろと泣いていて 頭が晴れていく様だった
独りよがりのエッセイ 僕はそうして励まし続ける
自分でもいい 誰だっていい なんだってよかったから