詩⑦
君が産まれた偶然 僕ら巡り合えた偶然
この偶然って名の奇跡は 確かじゃない
運命っていう不確定かつ不安定な定義
生まれは同じ場所なのに きっとすれ違う事もしてない
けれどこの席でこの机で この6人の中から
君だけを見つけた 一気に視界から消える人や物
僕の脳味噌と心は たった一人だけを捉えた
偶然の二乗を奇跡と呼び 答えが合致した状態を運命と呼ぶのだと悟った
僕らここに寄り添ってること 当たり前みたい
何でもないような事のようなのに 諸刃の剣だとも思った
何もかもが奇跡な二人の世界で 呪詛のように紡ぐ
「ずっと一緒だよ」 縛り付けながら未来を閉ざしてる
全てが奇跡 僕ら産まれた奇跡 巡り合えた奇跡 時間を共にする奇跡
どれも輝いている 呪詛は続くのに
信じ合える奇跡 それが僕には足りないままでいる