詩⑥
いってきます 笑顔で胸を張る
一時間に一本のバス 早朝にかたかた揺られる
イヤホンから流れるハイテンポの曲
気分を持ち上げ 仕事に向かう
会社の入り口 頑張るぞってまた笑う
目まぐるしい業務 ほっとする休憩時間
大好きな大福頬張り 元気出す
タイムカード押して いつも通り今日が終わる
頭痛で目が回り ふらふらと帰路につく
夢中で走っているうちに 気付けばゴールに着いていた
仕事は フルマラソンと似ているなあなんて
湯船に浸かりながら 思い耽る
布団の中で習慣となった 詩を読む作業
今日の疲れを癒す 憩いの一時
眠ってしまえば また明日が来る
そして年を一つ取る 口角を持ち上げる
明日もあっという間だ
笑顔で駆け回れば あっという間だ
大好きなもの一つ作れば あっという間だ
家を出る勇気さえあれば あっという間だ
だから今日はゆっくり眠ろう
明日はそこまで来ている
ぐるぐるした眩暈も納まるさ
気付けば 年寄りになってしまうんだから