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てっしゅう
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「歴女先生教えて~パート2」 第三十話

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「ハッキリとじゃないけど、未海が羨ましいって、声が聞こえたときに言っちゃった」

「男の人はプライドが高いから、そう言われると傷つくのかも知れないね。それで、謝ったの?」

「別に何か言われた訳じゃないから、謝りはしなかったよ。今度会う時は嫌な思いを感じさせないようにするけどね」

「うん、それがいいわ。男の人って大変だって思うのよ。女の子はいろいろ考えちゃうからね。会話だって付き合わないといけないし、好きじゃなくても買い物とかで待たされたりするしね。だから優しくされるときは余計なこと考えないで甘えるだけにしようって思うの」

「ふ~ん、可愛いね、そう考えられる未海は。私も少し反省するかな。感じた振りでもしようかな~ハハハ」

「なんという事を言うの。反省してないじゃない。まだ初体験が終わったばかりなんだから、これからよ、女として目覚めるのは」

「女として目覚める?どうなってゆくと思っているの?」

「ええ?どうなるって・・・美穂先生みたいに素敵になりたい!」

「そういう事ね。私も目標だけど、未海よりずっと遠いって感じる」

「ううん、そんなことないよ。私はバカだから、朋美と違って勉強しないといい女にはなれないって思っているわ。男性も文武両道って言うから、女性も大人になったら賢くて優しいお母さんになれるようにしないとね」

「未海はいいお母さんになれるよ。安産型の体型だし」

「それってただ太っているという意味なんじゃないの?体型と安産は関係ないよ」

「人は見た目のイメージで結構判断される。私より未海の方がお嫁さんとしては好まれるよ。佑太さんは男らしいし、素敵な男性だから、このままずっと付き合って結婚できるといいね」

「結婚か・・・そうね、朋美も颯真さんと結婚して欲しい。まだまだ先だけど、看護師になったら忙しいから、理解のある優しい男性の方が向いていると思う。佑太さんは大学出て一流企業に就職したら、私なんて捨てられるかも。今は好きって言ってくれているけど、結婚はそれとは違う部分もあるしね」

「美穂先生のように、自分に収入があれば好きな人と結婚できるって思うの。私は上に進んで大きな病院の看護師を目指したい。仕事と家庭の両立が理想なの。おばあちゃんとおじいちゃんの世話もお母さんには任せられないから、私がやる。結婚してくれる人が私の家に住んでくれたら理想なんだけどなあ~」

「朋美は偉いわ~、私なんかのような夢見る夢子ちゃんとは違うもの。今は二人とも目の前の彼に夢中だけど、自分の理想を実現できる相手にならなければ、恋より仕事や家庭よね?」

「別れることは考えたくないけど、大切なことは自分の生き方よね」

朋美の言った自分の生き方という言葉は未海の心にも響いていた。