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てっしゅう
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「歴女先生教えて~パート2」 第二十八話

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「よくは解らないけど、耳にしたことがあるの。キスを嫌がったり、抱かれることを嫌がったりすると、好きじゃないって思われているって感じる、みたいなこと」

「それは女子だって同じことだと思うわ。こちらがその気を示しているのに無視されたら好きじゃないって感じるよ」

「今の朋美にはその気があるって言う雰囲気が感じられないよ。颯真さんもこのままじゃそういう気持ちを見抜いて何もしないかも知れないって思える」

「私が積極的になれば良いという事が言いたいの?」

「ほら、そういうこと事態がおかしいって言うのよ。さっき先生が素直で正直な気持ちがあるって言ってくれたじゃない。お母さんのことは私や颯真さんには全部理解できる事じゃないと思うけど、朋美が一番好きな人を手放なすようなことをして欲しくないの」

「未海・・・解ってるわよ。解っているけど苦しい時だってあるの。父が亡くなってから、ずっと母を大切にしたいと思っていた。お姉ちゃんが嫁ぐ時に私によろしくと泣きながら言ったことも忘れられないの。それなのに・・・」

朋美は言葉が続かなかった。
未海もそんな初めての朋美の姿を見て涙が止められなくなってしまった。

二人の入浴時間が長いことを気になった美穂は夫に「ちょっと一緒に入ってくるね」と声掛けして浴室に向かった。
扉を開けて二人が中で泣いていることが解ったので、直ぐに声をかけた。

「先生よ。一緒に入ってもいいかしら?」

「はい」

「どうしたの?泣いていたんじゃないの」

「先生・・・」

朋美はしがみつくように美穂の身体にもたれかかった。
美穂は背中をさするようにして気持ちを落ち着かせようとした。

未海が話のいきさつをしゃべり始めた。

「朋美はお母さんのことで自分の気持ちが抑えきれなくて、颯真さんにあんなことを言ってしまったから、素直に向き合えないと気にしているんです。それに、今夜は私たちにとって大切な日だという事も今ではそれほどに感じられないとも思っているようです」

「そうだったの。初めてあなたが私に声をかけてくれた日のことを覚えているわよ。子供のことを気にかけてくれて先生はとっても感動した。さすがに看護学校生なんだってね。そのあとお母さんのお話も聞かされて、恋愛の話になった。大人になる事って一つの関門をくぐらないといけない時があるのよ。あなたは今その時に差し掛かっている。話している意味が解るかしら?」

「はい、自分が一番好きな母のことを憎むことほど辛い事はありません。先生が言われた、母も女なんだという部分も理解できます。父親のことが大好きだった私には同時に母親も父親あっての存在なんだとずっと感じてきたんです。親は子供のことを命より大切に考えると聞きます。自分にも子供が出来たらきっとそうなると思います。私に全部を話して再婚したいと言わなかったことを考えると、母はそれほど私や姉のことは大切に感じていないと思えたんです」