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Planet of Rock'n Roll(第二部)

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「我々としては恒久的にロックン・ロールの音源が採取できることを望んでいるんだ、そして、あの三大バンドは既に世界中の人間の心を掴んでいる、それを地球に平和をもたらす為に活用できないかと考えているわけさ」
「なるほど」
 事務総長は身を乗り出した。
「それで、私にも一肌脱げと言うわけだな?」
「察しが良いな、協力してもらえるとありがたいんだが」
「ロックン・ロールで世界を一つに……いや、実に素晴らしい、ノーリスク・ハイリターンの画期的なアイデアだと思うよ、で、私は何をすれば良い?」
「理解してくれて感謝するよ、君に頼みたいのは……」
 ボギーの提案を聞いた事務総長は深く頷いた。
「お安い御用だ、すぐに各国首脳と交渉しよう、なに、嫌とは言わないさ、いや、言えないだろうよ」
「ありがたいぜ」
「礼を言うのはこちらの方だ、ところで彼らはこの計画を知っているのかね?」
「ああ、それぞれのバンドにM星人の仲間をもぐり込ませているからな……彼らの思いも我々と一緒だ」
 事務総長はボギーの姿をしげしげと眺めた。
「その仲間と言うのが誰だかわかったよ、単なるそっくりさんだと思っていたが……」
「握手してくれ……君を何と呼んだら良いかな?」
「私の国ではフルネームが長いのでね、公式の場ですらニックネームで呼ぶのが普通なんだ、ルイ、とそう呼んでくれ、君は?」
「M星人の名前は地球人には発音できないからな、好きに呼んでくれて構わない」
「ならばボギー以外にあるまい」
「実を言うとそれが一番しっくり来る、ルイ、これが美しい友情の始まりだな……」

(続く)

作品名:Planet of Rock'n Roll(第二部) 作家名:ST