小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

聞く子の(むかしの)約束

INDEX|1ページ/17ページ|

次のページ
 

プロローグ



 今は部長になって、世界中を飛び回る仕事から解放されて久しい。おとなしい生活が板についている。
 女性社員からも相手にされなくなって久しい。それはとても寂しいことだ。
 大学時代は派手に遊んだけど、あまり女子に不自由はなかった。そんな私にはその頃、特別な女性がいた。交際相手のことではない。それは6歳年上で、学生課職員の貴久子さんのことだ。

 彼女とは、お互い惹かれ合っていたのかもしれないが、数々の思い出があるものの深入りしない間柄で、遠慮の結果、卒業と同時に連絡を取り合わなくなってしまっていた。25年も前のことだ。
 昨年からちょっとしたきっかけで、急に彼女のことを思い出して、なんとなく後悔の日々を送っている。
 今更ながら、何とか連絡できないかと思い、いろいろと手を打ってみた。

 そんな折、半年以上経って、ようやく彼女から連絡があったのだ。