それでも太陽は赤く染まる!第15回「姉の宿命!」
また再び姉が感情的になりだしそうなのを察してか、ひとしは身をまもるように慌てた様子で・・・。
ひとし
「わ、わかったよ。Σ(゚Д゚)とりあえず今年は勉強よりも友達を1人でもつくれるように努力するよ・・・。ああ・・本当、世話が焼ける頭のいかれたお姉ちゃんに関わって、振り回された人達はみんなきっと、間違いなく不幸になるよ。(;´д`)トホホ」
その声をまともに聞かれてしまったらしく、再び感情が逆上してしまった美穂に・・・。
美穂
「うるさい!あんたにそんな事言う資格なんかないわ!お気楽なあんたは土曜で明日休みだからいいけど、あたしは仕事があるんだからね!(#⊳Д⊲)さっさとベランダからじゃない・・・。ソファーから落ちて寝ろ!」
興奮した美穂にソファーから下の床へドゲシッと蹴落とされたひとしは、いつのまにか完全に目が覚めてしまい、ほとんど日中何も食べていなかったお腹の虫も同時に目覚めたように「グウ~ッ」と初めて返事をした。
ひとし
「(僕だって明日の朝、(塾)習字があるのに・・・!本当、今日はとんだ厄日な一日だったな!やだやだ!((>_<))」
そして姉が寝静まったこの後、深夜の台所でひとしはたった1人虚しく暗いテーブルの上に置かれたままになっていた冷めた湯豆腐の入った小鍋を・・・静かにポン酢をだしにお椀で平らげた。
作品名:それでも太陽は赤く染まる!第15回「姉の宿命!」 作家名:ワタリドリ