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松浪文志郎
松浪文志郎
novelistID. 62568
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ふうらい。~助平権兵衛放浪記 第二章

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いわれたとおり、妙が手ぬぐいと着替えを持ってもどってくると、湯の中に権兵衛の姿はなかった。
窪みの縁に脱ぎ散らかした筒袖と野袴、下帯があるだけだ。
 どこへいったのだろう……と小手をかざしてみると、ふいに後ろから抱きすくめられた。
全身から湯気をあげている裸の男の感触……尻に剥き出しの陽根が突き付けられているのがわかる。権兵衛に間違いない。

「な…なにを……!」

「もう、わかってるくせに」

権兵衛は妙の小袖の襟元から右手を入れ乳房をつかみだし、左手は裾を割って秘所をまさぐっている。

「や……やめて!」

「いやあ、この湯は凄い。たちまち元気になったよ」

裾を高くまくられ、妙の丸みを帯びた尻が丸見えとなる。妙は知らず知らずのうちに犬の姿勢をとらされ、両手両足をその場についた。

「あたしには夫や娘がいるの! だから……あうっ!」

それがどうした、といわんばかりに権兵衛が陽根を秘所に突き入れてきた。
妙の内部で権兵衛のイチモツが猛り狂っている。
ぱんぱんと権兵衛が音をたてて腰を打ちふるう。
そうだ……あたしはこの男をみくびっていた。
この男はけだものなのだ。
あたしはけだものに犯されている……。
月明かりに照らされた青みの底で、妙はいつしか甘やかなあえぎ声を漏らしていた。

第三章につづく