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小説を書く―かけがえのない時間

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 どうするべきなのか、長い間、迷い続けた。小説サイトを離れて、果たして自分のようなマイナー書き手がやってゆけるのかどうか。
 悩んだ挙げ句、しばらくサイトを離れてみた。それでやってみて、どれくらいの読者数が見込めるのかを三ヶ月ほど確認した。
 その結果、これくらいなら何とかなると思い、最終的に決断を下した。もちろん、小説サイトとブログでは比べものにならない。大体、小説サイトというのは小説を読みたい人が来るのであるから、マイナーとはいえ作品も眼につきやすいのである。
 ブログは小説だけではなく、むしろ他の様々なハウツーもの、お役立ち情報などを求めてやってくる人が圧倒的に多いから、両者を比べることそのものができないのかもしれない。
 だが、それをいえば、アナログ時代の読者なんて身の回りにいる人くらいのものだったから、ブログで読んでくれる数だけの読者がいれば、それだけで幸せともいえる。
 小説サイトのようなPVを取ることは最初から考えていなかった。
 ある程度、読んでくれる人がいて、のんびりとマイペースで活動できる場所が私には必要だった。
 結果としては、まずまず良かったといえるのではないかと思う。
 苦しいときもあったが、周囲を意識せずに活動できるというのは助かった。自分なりに進んでいけるというのがいちばん良かったと思う。
 今でも思い切って決断して良かった考えている。なのに、何故、今更、また登録したのか?
 一年間、サイトを離れてみて、私は以前の自分とは少し違っていることに気づいた。ただ「小説を書いて発表して、読んで貰う」ことを楽しむ。そういうことができるようになっていたからである。
 久しぶりの小説サイトでの活動は何か生まれ変わった心地がして、新鮮だ。
 数字もあまりに気にならない。ただ、更新して読んで貰えているということを純粋に楽しんでいる。
 ただ先ほどもお話ししたように、本拠地を変えるつもりはないので、あくまでも一作限りにしようと今のところは考えている。
 だが、私の心がもっとしっかりとしたものになったら、もしかしたら、たまにでも帰ってくることもありかもしれない。
 弱い自分を認識したそのときから、決断を下すまでは葛藤の日々が続いた。
 悩んで決断して離れて、また戻ってみて、私は思う。
 時には思い切って、少し離れて見つめることも必要なのだと。
 思い切って離れたこと、また帰ってきてみたこと。
 どちらも小さな一歩だけれど、私にとっては大きな意味があった。
 その離れてみつめた一年間は自分にとって必要なものだったに相違ない。
 そして見つけた今の居場所を大切に、自分なりに活動してゆきたい。


『今後の展望~小説サイトの見直しと新規参加について』

 さて、別名で小説サイトに新規参加というよりは復帰したとは、先日、お話ししました。その姉妹サイトのBL小説サイトで本日、初めて「しおり」が100となりました。自分でも忘れかけていましたが、確認したところ、去年の八月初に新規参加して連載開始し、今年の五月に100万PVを突破して今日、しおりを挟んで下さっている100名の方となりました。
 一年前、小説サイトを卒業する時、私は本当に煮詰まっていました。
 他の方は判りませんが、何度か読者(しおり数)3,000、2000、1,000、もしくはpvも一千万越えを経験すると、「100」の数字くらいでは愕かなくなります。感覚が麻痺するといえば良いのでしょうか。
 大変不遜であり傲慢な考え方かもしれません、しかし考え方というよりは、自然とそのような感覚になっていくのです、自分でも気づかない間にです。
 初めてネット小説をやり始めた頃というのは、しおり数「30」越えて「夢が叶った」と有頂天で歓んでいたその同じ人物がそのようになってしまうのです。
 これは普通の幸せを「幸せ」と感じられなくなるのと似ているかもしれませんね。普通に元気で過ごせていることは物凄い幸せなのに、そのありがたさに気づかない。それと同じだと思います。
 私はそのことに気づき、愕然としました。そのことが「卒業」を決断する大きな原因となりました。
 一年間、サイトを離れてみて復帰してみて、小説サイトはやはり小説を書いて発表して読んで貰うための場所だということを再認識しました。
 誰かと競争するわけでもなく、人気取りをする場所でもない。
 私は別名義で復帰しましたが、見る人が見れば、誰かはすぐ判ります。いっそのこと、自分から告白しようかとも考えましたが、止めました。
 「バレる」という言い方は嫌なので敢えて使いませんが、私が誰であるか判ったところで、別に構わないと考えたからです。別に今、悪いことをしているわけではありません。何かトラブって止めたわけでもないのです。
 誰か判ったところで、それは別に問題ないと思いました。
 また自己紹介も敢えて今回はしていません。何故なら「生まれ変わった」つもりで登録し直したからです。
 今回、一作だけのつもりでしたが、自分がもう大切なこと=初心を見失わないという自信があるなら、また続けても良いかもしれないと考えがまた変わっています。
 そして、何もずっと続けなくても良い。よりたくさんの人に読んで欲しいと思う作品が出来たときだけ、戻ってくれば良い。そういう臨機応変な考え方もできるようになりました。
 また自分自身の眼が曇ってきたら、休めば良いだけのことですから。
 とりあえず、復帰第一作完結を目指します。
 

☆やっと『更新が楽しい』と思えるようになった

 さて、小説サイトの連載の方は順調に進んでいる。しおり(読者)の数はゆっくりとだが、着実に増えていっている。途中で一人、二人減ることもあったが―。
 タイトルだけを見れば、以前は更新を楽しんでいなかったように思えるかもしれないけれど、そんなことはない。以前、在会していたときも、更新は楽しかった。小説サイトの醍醐味はやはり読み手からの反応がダイレクトに感じられるところだと思う。
 それが時には仇となり得ることもあると申し上げたのは、先日の拙文においでであったろうか。良い結果を得られたときは更にそれが執筆の原動力となって、逆のときはモチベーションは大幅に下がってしまう。
 今は、そういうのとは全然関係ないところで、マイペースで更新している。生まれ変わったつもりで新規登録したから、以前の自分であることを匂わせるようなことは一切言わない。別に他の人になりすますつもりはないし、誰と判れば判ったで、それは構わないと思っている。隠すつもりはまったくない。
 ただ、私自身が心機一転で新たに始めたいだけだ。
 以前の自分も―こういう言い方が適切かどうか判らないが―愛おしい。懸命に頑張って、あがきながら前に進もうとしていた昔の私もそれはそれで好きだ。だから、その頃のアカウントも作品もそのまま残している。
 だけど、小説を書いて発表して楽しむ、そういう基本的なことをいつしか忘れてしまっていた。
 これからは、できるだけ初心を忘れないでいたい。
 
☆「一つの作品を書き上げたとき」