小説を書く―かけがえのない時間
そして二年、二度と参加しないと思っていたコンテストに参加を決めた時は、かなり悩みました。でも、悩んで悩んで、自分で考えて選択して決断した。
結果を見てまた逃げ出すくらいなら、前と一緒。そんなことを繰り返すくらいなら、止めておいた方が良い。結果を受け止めて前に踏ん張れるか。
それが私にとっての課題でした。
つい最近、手作りサイトの作り手さんと交流があり、その方がこんなことを言われていました。
―私は作品の制作ができるだけ幸せと思って、作品を作っています。
そうなんです、物作りはこの気持ちがないとできない。
この二年間で、私も年のせいか―笑、体調不良を感じることが多くなりました。
以前は「小説を書くことは当たり前」で、呼吸をしたりするのと同じくらい当たり前のことだったのに、健康が保てなくなると、小説を書くどころではなくなる―当たり前すぎることですが、初めて知りました。
その作り手さんの言葉を聞いた時、強い共感を覚えました。
私自身、この二年間で、小説を書くという行為は当たり前じゃないと気づくようになっていたからです。
だからといって自分を甘やかして良いというものではありません。しかし、一番大切なことは「大好きな小説を書ける」ことだと遅まきながら、私は気づきました。
ですから、昨夜の結果もいささか落胆はしますが、ああ、そうだったのねという程度に受け止められました。
まだ現在、応募中、結果待ちのコンテストもありますし、これから応募予定のコンテストも控えています。
そういう静かな気持ちで受け止められたのは、少しだけですが自分が成長できたのかな~と思っています。
今は一つの長距離走をゴールまで走り終えたときに似た心境です。
清々しいような、ホッとしたような。
そして、結果を真摯に受け止め、更に精進してゆきたいと考えています。
次の別のコンテストに向けて、今日からレッツ・ゴー☆
☆「健康で小説を時々書いていられたら十分幸せ」
皆様、こんにちは。
今日のお昼過ぎに新作の下書きが完了しました♪
嬉しい♪♪
昨日は午前中は掛かり付け医を受診していました。この年になると、あちこちと身体の不調が起きてきて、、、
かなり心配だったので、主治医に診て頂いたんですね。
先生は、まあ、あり得ないことはないですが、とりあえず様子を見てみましょうということでした。
その後で、つくづく思ったんですが、ホントに欲がなくなりました。
神仏がもし願いを一つ叶えて下さるとしたら、
―元気で時々、小説を書いていられれば、私はそれだけで幸せです。
と、お願いするでしょうね。
ホントの本音です。
思えば、こういうことを考え始めたのは数年前、正しく言うと二年前くらいでしょうか。
春先に、ぎっくり腰をやってしまいました。
たまたま新作を書こうかな~と考え始めていた矢先のことで、物凄く落ち込みました。
でも、書きたかったので、数日の執筆期間の中、一日は痛み止めの座薬をして執筆しました。
ただ、そのときの自分にあったのは「書きたい」という気持ちだけでした。
その作品は続き物の途中の第何話めかだったので、途中で執筆が止まると、どうしても物語りの流れも狂ってしまう可能性がありました。
もちろん、本当に体力的に無理なとき、または休息が必要なときは私も休みます。
無理をしすぎても、結局、良い作品を描けないというよりは「書くこと」を愉しむことができないので、結果的に作品として満足がいくものはできないからです。
私の信条は、まずは書くことを愉しむということ。
自分が書いていて愉しくない作品を他の方が読んで愉しいと思うはずがない。もちろん、自分が「イマイチ」だと思う作品が意外に受けるということもたまにはありますが―笑
なので、多少の無理をしても何とかいけると思ったときだけ、多少の無理をします。
今回も実は体調不良と作品を描こうという時期が重なってしまいました。
どうしようかな~と思ったけど、「多少の無理はきく」だろうとは思ったので、執筆に踏み切りました。
七月末に新作の前編を書きましたので、今回は後編です。
やはり、あまりに時間が空きすぎると、物語りの流れが微妙にズレそうなのも心配でした。
だから、今回も健康で小説が書けることのありがたさをつくづく実感しました。
もちろん、小説だけでなく他の色んな作品においてもいえることですが、向上心は失ってはならないと思います。
「欲」と「向上心」、似ているけど少し違います。
欲をすべて棄ててしまったら向上心は生まれないかもしれませんが、欲というものには、物欲とか、あまり歓迎できない欲も混じっています。
だから私は「向上心」だけ、つまりより良い作品を描きたいという気持ちだけは失わないで、後は元気で小説を描いていられれば、それで十分です。
長いこと書いてきましたが、結局、辿り着いたところはそんな境地でした。
あ、お題ですね。私は映画館というと、やっぱりポップコーンです。イオンモールには大きな映画館が併設されているところがありますよね。
劇場の前でチケットやポップコーンを売っています。自分ではそこまで食べたいとは思わないけれど、やはり映画にはポップコーンです―笑
私の祖父が若い頃―明治世代です―には、焼き芋を買って劇場に入ったら、焼き芋が立ち上る湯気がモワーっと上がって、後ろの席の人に
―迷惑だ!
と叱られたそうですよ。湯気が銀幕に映っちゃうんだそうです。
作品名:小説を書く―かけがえのない時間 作家名:東 めぐみ