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てっしゅう
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「歴女先生教えて~パート2」 第十四話

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朋美の家に立ち寄った未海は初めて会ってきた佑太のことを話していた。

「うん、もちろんわかっているわ。佑太さんは中西さんにないものを持っているかも知れないって感じられる」

「持ってないもの?優しさ?とか?」

「ううん、違う。積極的な部分。決めたらこうするみたいな強気な姿勢の性格かな」

「おれについて来い!的な感じよね?」

「そうよ。中西さんはこちらから行かないと反応が無いから、佑太さんとは違う自信家なんだって思える」

「違う自信家?」

「佑太さんは自分が幸せにするという自信、中西さんは自分と付き合えば幸せを感じるぞというような自信」

「なるほどね、似ているけど違うんだね。女は愛されないと幸せになれないって先生が話していたから、未海は佑太さんで決まりじゃないの?」

「朋美!簡単に言わないで。男の人が今一つ解らないし、仲良くなるという事が怖いって感じたりするの」

「どうして怖いの?」

「うまく言えないけど、そのう・・・求められたらどうしようかって考えたり、嫌われたらどうしようと思ったり、私以外に好きな人が見つかったらどうなるんだろうとか考えるの」

「意外と引っ込み思案なんだね。なるようにしかならないと思うけど、困ったことがあれば先生に相談するといいよ」

朋美が言った、困ったことがあれば美穂先生に相談するという事が安心感に繋がったのか、この時点で佑太としばらく交際してみようと決めた。

美穂の世界史の授業が始まる。

「前回は新バビロニア王国のユダヤ人捕虜を強制的に首都バビロンへ移住させたところまで話したわよね。いわゆるバビロン捕囚の悲劇と言われることね。そんな新バビロニアも現在のイラン、ペルシャから興ったアカイメネス朝(アケメネスとも表記される=ハカーマニシュ朝)によって終わるの。アッシリア世界帝国が倒れた後、肥沃な三日月地帯でしばらくの間四国並立の時代があったと言いました。それは、新バビロニア、メディア、エジプト、リュディアの国家ね。アカイメネス朝の創始者、キュロス二世(在位:BC559-530)はメディアとリュディアを滅ぼし、新バビロニアを倒してその首都バビロンに入った時、ユダヤ人たちを解放しました。バビロン捕囚が終わるのね。次の王になった、カンビュセス二世はエジプトを征服し、アッシリアに続いて二番目の世界帝国を築く。さらに、その次に登場したダレイオス一世(在位:BC522-486)が、世界で初めてのグローバリゼーションを実現するわ」

「ペルシャ帝国と呼ばれる場所ですね?」