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小学校テロ事件

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私に敬礼をするもの。目を背くもの。何も知らないもの。
いろいろな人間が居る中で、私の家族も居た。。
家族は、校門の前で、警官隊にガードされていて、入れないでいる。

この位置から、死ねてよかった。
ここなら距離が離れているし、私の顔も良くわからないだろう。

テレビ中継の報道陣、カメラマンが集まってきた。
彼らは、私にインタビューをしてきた。
これから、死ぬ人間にインタビューとは・・・
ある意味、勇気のある行動に私は感心した。

私は叫んだ。
「犯人見ているかーーーーーーーーーー!!!
「お望みの余興とやらを見せてやる。俺が死んでも必ず仲間がお前をぶっ潰すからなーーーーー」

悔しいけど、気持ちよかった。
全国に私の勇士が見られたと思うと、少し、誇らしくなった。

「さあ、撃ってくれ。。。
出来れば脳天を一撃でお願いする」

私は覚悟ができていたが、東田は苦しんでいた。
死ぬ人間より、殺す人間の方が辛いというのは、
私は、考えていなかった。
すまない。
東田・・・後の事は頼んだぞ・・・


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東田は、飛来を撃ち抜いた。。
静かに倒れ落ちる飛来。
東田は、倒れる飛来を抱き止める。

テレビの報道は、飛来隊長をアップでカメラに収めている。
嫌がり、目を背けながらも、カメラに収める。
死体の状況を詳細に放送する。それが犯人達の要求であるから・・・

だが、その光景をわざわざ見ようとするもがいるのだろうか・・・。
テレビの向こうでは、チャンネルを変かえる人々。。
目を覆う人々・・

だが、真剣に食い入る様に見る者も居るかもしれない・・・犯人達のように・・・・
その者たちは、今、どんな表情をしているのだろうか・・・











「飛来隊長の死は無駄ではない。」
飛来隊長から引継ぎを受けた隊員は、心の中で自分に言い聞かせた。
隊長の言葉を思い返していた。。

飛来隊長「もし、私が死んだ後に爆発を免れたら、一つ判ことがある。。
犯人の要求した「殺し合い」の意味合いは、「人の手を借りた自殺」
でもいいということになる。
だから私は、犯人にみすみす殺されるんじゃない。
勝つための糸口を探すために犠牲になるだけだ。」

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2時間目 10:00
ーーー小学校 6年教室ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大介「何で真っ暗なんだよーーーーーーーー」
大介は、カーテンから外をのぞこうとした。
先生の大きな激怒、甲高い声が、教室一杯に鳴り響く。

「犯人達の命令なの。もしバレたら爆発するわ」
先生は嘘に無理があることは承知であった。
だが、この嘘しか、つなぎ止める方法はなかった。

大介は、疑問に思っている。
隙間くらいから、外を見てもバレナイと考えていたからだ。
だが、先生は、窓に近づくことさえ許すことは、なかった。

大介は、退屈になってきたのだろうか。
友達に、犯人との交戦を聞かせて自慢している。
男の子達は、食い入るように、大介の話にかじりついた。
笑っている者もいる・・・

彩「あんた達、馬鹿じゃないの!!」
彩は世話焼きの女である。
刑事の死体の血なまぐさい話で盛り上がる男達に一括を入れた。
「女子達が怯えているじゃない!!そんな話するんじゃない!!」

大介は、怯えている女子に気付き話を止めた。
男達もそそくさと、逃げるように、彩から離れた。
翔太、は、悔しそうな顔をしている。
2人は、彩のことが好きであったら、軽蔑なまなざしで見られたことにショックを受けていた。
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ーー校庭の外ー親達ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

校庭の門は硬く閉ざされ居る。
入ろうとする親達を必死で抑える、警察官たち。
親達は、余興を知っている。見たくない。
ここで死ぬ事を受け入れている者
祈りをささげるもの者、子供たちと、電話で連絡を取り合い、励まし合う者。
それぞれが、心を一つにして、子供の事を思っていた・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーー6年生ー教室ーーーーーーーーーーーーーーー

親達から子供たちに、電話が掛かってくる
子供達は、親と励ましあい。笑顔を見せる

大介「お前達は、親が居ていいな・・・」

大介は、呟いた。大介には親がいない。
物心付いた時から、施設で育ちである。。
目つきが悪いことが原因で、引き取り手は、未だ現れていない。

翔太「あ、ごめん・・・」
翔太は、携帯を置いて、悲しそうな後悔した顔になる。。

大介「何言ってんだ?おれは、羨ましい!って言っているだけだろ」
「可愛そうな人を見るような目で、見るんじゃない。」
「俺にとっては、親が居ないことは当たり前みたいなもんだから、別に悲しい訳じゃないいだ。
「電話をつづけろよっ」
大介は、そう言って、翔太にチョップをカマシタ!!

そこに、翔太の父親が現れる。
大介は、翔太の親父を見るなり、ソワソワして、言い訳を言おうとしている。
だが、親父は、チョップを見ていなくて気が付いていない。

翔太から、電話を借りて、翔太の母親と話し出した。
大介は、ほっと胸を撫で下ろした。
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翔太「お父さんと、お母さん、ケンカをしていない・・・。」

翔太は心の中で思った。
翔太の両親は、現在離婚協議中。
どちらを引き取るかで、日々もめている。

親父は刑事という職業柄、家に居ることは殆ど無い。
夫婦すれ違い、仲は、冷め切っているのだ。

父親と母親が電話で会話している。
翔太はその光景を見て、仲直りしてくれることを期待してる様子を見せる。
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時間10:15ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーー核爆弾のある部屋でーーーーーーーーー

軍が合流した後、飛来隊長から指揮権を引き継がれていた東田隊員は、
事の状況を説明する。

指揮官東田は、召集をかける。
軍人、先生達、警察隊は集まってくる。
解体が間に合わず、2時間目の余興が逃れられない事を説明した。
指揮官の考えの元に協力を仰ぐ

指揮官は、考えた・
「少女のSEXは、替え玉偽装はできない。
たとえ、AV女優を替え玉に使うとしても、AV女優が、こんな危険なところへ来る可能性はまず無い。
校内放送で、募集をかけるか?
だめだ、パニックになる。
まず、女子だけを別の部屋に集めて、説明した後、募集をかけるか?」

指揮官は、感情を抜きにして、SEX候補を探した。
女子達は嫌がった。
作品名:小学校テロ事件 作家名:西中