小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

「歴女先生教えて~パート2」 第十三話

INDEX|2ページ/2ページ|

前のページ
 

「今の言葉を信じられるまでお友達でいたい。それでもかまわない?」

「もちろんさ。言ったろう?友達からって。夏休みまでにお互いが仲良くなれたら、どこかへ遊びに行こう。おじいちゃんとおばあちゃんが名古屋に居るから、泊めてもらえるしね」

「ええ?旅行の話?早くない」

「だから、仲良くなったら、って言ったじゃない」

未海にはこの強引さというか積極的な部分が魅力的に感じられた。
佑太と別れて、未海は帰り道に朋美を訪ねた。

「いらっしゃい、どうぞ上がって」

笑顔で出迎えた母親から上にあがるように言われて、靴を脱いで居間へ入った。

「おばさま、こんにちは。お邪魔します~」

顔を見るなり朋美は尋ねた。

「未海!どうしたの、突然来て」

「うん、さっきまでほら例の手紙くれた人と会っていたの」

「本当?ねえねえ、どんな感じだった?」

「そうねえ~まだ本当のところは解らないけど、可愛いから好きだと言ってくれた」

「うわ~いいなあ~キュンとなった?」

「キュンと?それはないけど、いい人かもしれないって感じた」

「男の人は褒めて気を引かせて、あわよくばって考えているのよね~、先生がそう言っていたから、未海も早まらないようにしないとね」

「お友達からしか付き合えないと返事したよ」

「それで構わないと言ってくれた?」

「初めはね、それでいいと言ってくれたけど、仲良くなったら夏休みに名古屋へ旅行しようと言ったの。早くない?」

「ええ~そんな~、承知したの?」

「するわけないよ。彼は自信家なのか、そうなると思っているのよね」

「ふ~ん、どこにそんな自信があるんだろうね。イケメンだったの?」

「背はそんなに高くはないけど、ガッチリ形でどちらかというと中西さんとは対照的ね」

「中西さんってバスケ部の人よね?背の高い?」

「そう、やせ形で背は高い。私は自分と同じような感じの人が好きになるのかなあ~ムキムキの人とか、背の低い人は無理だわ」

「そんな贅沢なこと言って。男性は優しいことと、自分のことを好きだと言ってくれる人が良いって言われているでしょう?」

朋美は美穂から聞かされていた、好きになってくれた男の人を大切に考えるという話を未海に言った。