お待たせ。
「…落ち着いた?」
洗面所から真一君が席に戻った時。
葉月さんは、しょんぼりとテーブルに 目を伏せていました。
「シンちゃんの口に、いきなり指を入れたりしたのは…良く無い事 でした……」
すっかりしょげた葉月さんを、真一君が取り成します。
「僕も…指を噛んだり舐めたりしたから、それで…帳消し。」
「…本当ですか?」
頷いた真一君に、葉月さんは、笑顔を見せました。
「─ 次、シンちゃんの口に指を入れる時は、いきなりじゃなく…事前に ちゃんと言いますから、安心して下さい!」
「…え?!」
「今度は、私の指を噛んだり舐めたりしたら…駄目ですよ♡