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赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま 26話から30話

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赤襟の清ちゃんと、三毛猫のたま (26)
 お座敷遊び5箇条

 「さて。それでは私たちは安心して、これでお暇(いとま)などを
 いたしましょう」

 市の舞いを見届け、ねぎらいの言葉をかけた春奴が、清子の顔を振り返る。
『お暇、え?』突然のひとことに、清子が思わず自分の耳を疑う。

 「帰ってしまうのですか?。春奴母さんと、豆奴のお姉さんは?」

 「別に驚くにあたりません。最初から決まっていたことです。
 そばに小春がいて、市さんが付いていれば、清子には
 それだけで充分でしょう。
 時々様子を見に参ります。
 では市さん。この子のこと、よろしくお願いいたします」

 当たり前です、あたしは忙しいんだから。と春奴が笑う。