お見受けします。
「普通の人間には見えない、立て看板の指示に従って頂いたと言う事は…」
丑三つ時の洗面台。
鏡の前に立つ水無月さんに、鏡の中から<鏡像の水無月さん>が声を掛けます。
「貴殿、かなりの魔力の持ち主だと お見受けします」
鏡に映った 向かい合わせの自分の像に、水無月さんは呟きました。
「…あの看板、誰にでも…見える。」
「そんな事は、御座いますまい…」
<鏡像の水無月さん>の顔が、心外そうに歪みます。
「魔力を持たない者には見えず、鏡にも映らず、写真にも残らないはずです!」
水無月さんは、鏡の中の自分にスマホの画面を見せました。
そこに、奇妙な文字の書かれた、立て看板が写っています。
画像を見せられた<鏡像の水無月さん>は、決まりが悪そうに、目を逸らしました。
「魔法…掛け間違えました……かな」
丑三つ時の洗面台。
鏡の前に立つ水無月さんに、鏡の中から<鏡像の水無月さん>が声を掛けます。
「貴殿、かなりの魔力の持ち主だと お見受けします」
鏡に映った 向かい合わせの自分の像に、水無月さんは呟きました。
「…あの看板、誰にでも…見える。」
「そんな事は、御座いますまい…」
<鏡像の水無月さん>の顔が、心外そうに歪みます。
「魔力を持たない者には見えず、鏡にも映らず、写真にも残らないはずです!」
水無月さんは、鏡の中の自分にスマホの画面を見せました。
そこに、奇妙な文字の書かれた、立て看板が写っています。
画像を見せられた<鏡像の水無月さん>は、決まりが悪そうに、目を逸らしました。
「魔法…掛け間違えました……かな」