「歴女先生教えて~パート2」 第六話
高木は妻となった旧姓高橋陽子と一緒に病院へ来ていた。診察室から出てきた陽子の表情で何があったのかすぐに解った。
「間違いなかったわ、海斗、嬉しい」
「うん、やったね。さっそく翔くんと両親に報告しなきゃ」
「なんか恥ずかしい気がする」
「ええ?どうして」
「だって、こんな歳で妊娠するだなんて」
「望んでいたことなんだから、恥ずかしいなんて思うなよ」
「そうね、あなたにとっては初めてなんだから、喜ばなきゃね。今夜はご両親と一緒にお祝いしようか?」
「いいね、親父のところへ行くって連絡するよ。翔くんが帰ってきたら出かけよう」
高木の両親は息子からの報告に飛び上がるかのように喜んだ。
夕飯を囲んでいても話題は生まれてくる孫のことばかりだった。聞いていた小学校六年になる翔は、みんなのはしゃぎぶりに何だか恥ずかしさを覚えていた。
きっとそれは、ちょっぴり大人の事情が分かるからなのだろうか、お兄ちゃんになる事への恥ずかしさなのだろうか複雑に入り組んだ心境だった。
自宅へ戻ってきて陽子は美穂へ電話を掛けた。
「こんばんは。今良かった?」
「高橋・・・いや、高木先生、お久しぶりです。夫も帰って来ていますからいいですよ」
「あなたもすっかり奥様ね。息子さん大きくなったでしょう?」
「はい、もうすぐハイハイすると思います」
「そんなに?早いわね~ そうそう、遅くなったけど私妊娠したの」
「本当ですか?それはおめでとうございます。拓真がそうかも知れないって話していたので、予想はしていましたが本当に良かったです」
「ありがとう。これで海斗の両親にも顔向けが出来るわ。後は息子が懐いてくれれば万々歳なんだけど」
「翔くんはいい子だから大丈夫ですよ。それにもう大人だし、お母さんの気持ちも十分わかっていると思いますよ」
「そうだといいんだけど。あの子もう思春期になったの。みんなより早いって思ったけど、そのことはいずれ来るからいいんだけど、気にしちゃうわ」
「私にはよく解りませんから、息子にその時が来たら夫に任せます」
「そうね、男同士だものね。海斗に任せようかしら」
「海斗くんと翔くんとに共通の気持ちが通じ合って、絆がより強くなるって思います」
「間違いなかったわ、海斗、嬉しい」
「うん、やったね。さっそく翔くんと両親に報告しなきゃ」
「なんか恥ずかしい気がする」
「ええ?どうして」
「だって、こんな歳で妊娠するだなんて」
「望んでいたことなんだから、恥ずかしいなんて思うなよ」
「そうね、あなたにとっては初めてなんだから、喜ばなきゃね。今夜はご両親と一緒にお祝いしようか?」
「いいね、親父のところへ行くって連絡するよ。翔くんが帰ってきたら出かけよう」
高木の両親は息子からの報告に飛び上がるかのように喜んだ。
夕飯を囲んでいても話題は生まれてくる孫のことばかりだった。聞いていた小学校六年になる翔は、みんなのはしゃぎぶりに何だか恥ずかしさを覚えていた。
きっとそれは、ちょっぴり大人の事情が分かるからなのだろうか、お兄ちゃんになる事への恥ずかしさなのだろうか複雑に入り組んだ心境だった。
自宅へ戻ってきて陽子は美穂へ電話を掛けた。
「こんばんは。今良かった?」
「高橋・・・いや、高木先生、お久しぶりです。夫も帰って来ていますからいいですよ」
「あなたもすっかり奥様ね。息子さん大きくなったでしょう?」
「はい、もうすぐハイハイすると思います」
「そんなに?早いわね~ そうそう、遅くなったけど私妊娠したの」
「本当ですか?それはおめでとうございます。拓真がそうかも知れないって話していたので、予想はしていましたが本当に良かったです」
「ありがとう。これで海斗の両親にも顔向けが出来るわ。後は息子が懐いてくれれば万々歳なんだけど」
「翔くんはいい子だから大丈夫ですよ。それにもう大人だし、お母さんの気持ちも十分わかっていると思いますよ」
「そうだといいんだけど。あの子もう思春期になったの。みんなより早いって思ったけど、そのことはいずれ来るからいいんだけど、気にしちゃうわ」
「私にはよく解りませんから、息子にその時が来たら夫に任せます」
「そうね、男同士だものね。海斗に任せようかしら」
「海斗くんと翔くんとに共通の気持ちが通じ合って、絆がより強くなるって思います」
作品名:「歴女先生教えて~パート2」 第六話 作家名:てっしゅう